勘違い先制攻撃同人。~166億円支払えますか

  20, 2017 11:03
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1980年代のアメリカは、本気で「アメリカ経済全体が日本企業に買い占められてしまう」という恐怖に怯えたそうです。我らが父祖は本当にすごかったのです。

が、くじけないのがヤンキー魂。宇宙開発・先進医療など得意分野の知的財産権を楯に、日本企業から巨額の損害賠償金を取るという戦法に出たのです。

1990年代に実際に日本企業が(裁判に負けて)支払いを命じられた金額は、いずれも五十億円以上。見た中でいちばん大きいのは、166億円です。

アメリカの言う「商業的規模の知的財産権侵害」とは、こういう規模です。

【自己露出する同人】

インターネットの話をね。していたのです。若い人が「好きな二次創作が強制削除されちゃったら悲しいな」って言っていたから。

「アメリカが取締りを求めているのは商業的規模の知的財産権侵害であって、ファンアートの撲滅ではない」って申したのです。

すると「同人は最初から金目だよ! 売れなくなると困るんだよ!」って騒ぎ出しちゃった中年女性がいたのです。数十年前に「同人やっていた」人だそうで、自分の同人誌がたいへんよく売れたことが今でもご自慢のようです。

あなたは、一人で原作者に対して、166億円相当の損害を与えたのですか?

周辺公共交通機関・飲食店・宿泊施設まで含めた総合的経済効果のことではありません。告訴・起訴されるのは、あくまで個々の同人です。

あなたの二次創作同人誌がよく売れたことによって、原作単行本が売れなくなり、著作権者に対して、166億円相当の被害を与えたことが立証されたのですか?

もし「そうだ」と言うなら、今からでも遅くないので損害賠償金と税金を納めてください。

もし「そ、そんなすごくないけど…」と言うなら、最初から立件されません。

もし日本政府が「アメリカ様のお言いつけに従って、日本国民によるファンアートをすべて立件し、撲滅せねばならない」と思い違いしているようなら、「アメリカ様の意図はファンアートの撲滅ではありません」と申し上げるだけです。

どうも、クレーマーさんは「無料公開なら逮捕されないから、同人はみんな無料公開にするといいよ♪」と言われたと思い込んじゃったらしいです。でも、オール・オア・ナッシングな発想は冷戦時代の遺物です。

もともとこの件は、同人が「売れなくなると困る」と思って自己弁護するつもりで「私たちすごいんです! 本当によく売れるんです! がっつり商業的規模でかせいでます!」と言えば言うほどアウト、という件なのです。

【問題の切り口】

重要なのは「なぜ海賊版なら取り締まるが、二次創作なら取り締まらないのか」理由を述べることです。「売っているかどうか」とは問題の切り口と申しますか、論点が違うのです。

「カネがほしいからやっている」と言えばいいなら海賊版だってカネがほしいからやっていると言えばいいことになってしまいます。

それに政府要人が「カネ」と言われてロビー団体に屈したとあっては、政権の命取りにもなりかねません。政府に必要なのは大義名分です。

ろくな資源のない日本国の政府が、唯一の財産である対外的な信用を確保し続けるには、汚職だらけの軍事独裁国家みたいに思われる訳にはいかんのです。民主的法治国家の筋目を通すことが重要です。

つまり、国民が自分で描いたファンアートなのか、他人が監督した映画の盗撮(海賊版)なのか、です。

まがりなりにも日本の若者が描いたものを日本の政治家が弾圧してはいかんという話なのです。いかに敗戦国とはいえアメリカ人の言いなりになっちゃいかんという話なのです。だから多くの人が「表現の自由」と言っているのです。

【母親に考えてもらうことをやめればトラウマを克服できます】

確かに同人にとっては「ぶっちゃけ売りたいんです!」で済む話です。でも、政府に必要なのは法律上の整合性です。

なぜ海賊版は取り締まるのに、二次創作は取り締まらないのか? 国民を納得させなければなりません。両者の違いはどこか?

「だから、それを政府に考えてほしいんですよ!」とか「あんたが調べて言ってやってよ~~」では子どもの理屈です。

と言うと「私まだ若いんだもん♪」と喜ばれちゃうとめんどくさいので、いい歳して丸投げはみっともないからやめましょう。

必要なのは自分で言うことです。自分で調べて発表することです。政府が「ああ、それなら二次創作だけは取り締まらないことにしましょう」と言いやすくしてやることです。乗せてやるのです。

男も女も「おとなになる」とは、相手のことまで考えてやることです。

「自分の言いたいことだけ言えば、あとは相手が考えてくれる」というのは、やっぱり日本の平和ボケなのです。

「日本は戦争を放棄したんですよ!」と言えば、相手が「じゃあ仕方ないですね」といって遠慮してくれると信じ込んでいるのです。それが、じつはマジョリティの横暴なのです。自分の言うことを聞いてくれる人がいると信じてる者の態度なのです。

つまり、甘やかされて育った子どもの態度なのです。

じつは「いつもお母さんから口やかましく指図されていた」という人は、自分で考える努力を放棄してしまうことがあります。

だから「私はおカネがほしいんだよ! あとはあんたからうまく言ってよね! うちのお母さんなら私の代わりに考えてくれたよ!?」という態度になってしまうのです。

依存的なくせに威張っている。家庭内暴力のお子さんです。反抗してるつもり。

「いつも指図されていた。自由などなかった」という被害者意識と、「だから自分で考えなくていい」という依存心が、べったり貼り付いている。

このタイプは男性に対しても「こうなったのはあんたたち男のせいよ! あんたたちでなんとかしなさいよ!」と、言われなくても分かってるようなことを言う時だけ、鬼の首を取ったように元気がいいのです。

「自分は何もしないのかよ」って言い返されると「だって女の子だもん!」

残念ながら、歳を取れば取るほど、若く見られたいので、無力な少女ごっこしてしまうのです。そして本当に若い人々から「同類だと思われたくない」と、冷たい目で見られるのです。

「そんな人もいるのか」と思ったら、他人様から「お前だよ」と言われる前に、わが身を振り返ってみましょう。

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