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それは弱者の連帯の押しつけです。~BLの本質

「私は社会の被害者だからゲイと連帯できるのよ」と自分から申し立てて、ゲイコミュニティ側が返事する前にゲイバーへ突入すれば?

それは「私の連帯したい心をゲイ側が認めて迎え入れてくれるのが当たり前」という態度ですから、連帯の押し売りなのです。

正しくは「絶対少数派であるぼくらが国会で意見を通すためには、総人口の過半数を占める女性の助力を必要とするので、弱者の連帯して頂けませんか」と彼らのほうから言って来た場合に、つつしんでご協力いたしますってのが順序です。

(女性のほうが平均寿命的に長生きなので、総人口の過半数は女性なのです)

逆にいえば「私はゲイと連帯できる」と称してゲイバーや人権集会に突入しちゃった人が、彼らから「俺らはべつに連帯したいって言ってないぜ?」と言われる可能性は充分にあります。

女性は被害者役を演じてしまうことが得意で、自分の加害性に気づかないということがあるのです。

が、自分から連帯できると言えば連帯してもらえるという思い込みは「俺はお前が好きだから一発やらせろ」という理屈と同じです。相手の都合を考えていないのです。

とくに加害型BLを読んだり書いたりしていた人は、この「俺はお前が好きだから」という理屈で相手をイジメたり襲ったりしているうちに「暴力が愛に変わる」という展開に慣れてしまっていることがあります。

もともと「好きな男の子をからかってやりたい、かまってやりたい」という気持ちの極端な表現がBLです。その際に自分ではできないことを男にやらせるというマクベス夫人みたいのがBLです。

だから、その愛の刺客であるところの能動型があまりにも魅力的なので、受身のほうが抵抗できず、心が負ける(愛を感じる)という展開が面白く感じられるのは当然なのです。

それを女性が「やっぱり自分でやる」ということは肉体の構造上できないので「女は実行できないからいいじゃん」と思ってしまいがちなんですが、そもそもの根本動機である「かまってやりたいから、かまってやる」という部分を女性として実行してしまうと、女のストーカーということになってしまうのです。

「毎日お弁当を届けて猛烈アタック」ということでゲットできるのはストレート男性であって、ゲイではないです。

思いつきを行動に移してしまう前に、慎重に慎重をかさねて、自分自身の御都合主義に気をつけましょう。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。