そろそろ、2020年以降を考えて、お行儀よくしましょう。その1

  05, 2017 11:01
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1950年代に生まれて、1975年には既に成人しており、初開催に際して各サークルの代表として責任的な立場にあったという人々が、コミケ第一世代。

1960年代に生まれて、1970年代に十代の少年少女として二十四年組の活躍に触発され、美少年趣味の漫画または小説を自主制作するようになった人々が第二世代。

1970年頃に生まれて、1985年頃に15歳前後の少年少女として「アニパロ」に夢中になったというのが第三世代。

この第三世代(の少なからぬ部分)において、山も落ちもないという隠語を真に受けて「絵が雑でも、構成が雑でも、アニメキャラを利用すればすぐ売れる」という先入観が成立してしまったので、創作道がすごく荒らされたということは確かにあるのです。

この世代が成人したのが1990年代前半で、その一部が新宿二丁目で騒いだので、ゲイコミュニティから「若い女に(今でいうBLを)読ませるな」というクレームがついたのです。荒らされたのは創作道ばかりではなかったのです。

いっぽう、マンガ甲子園というのは、確か1992年から始まっていますが、これは漫画出版に関わるプロたちが危機意識を持ったことによるのだろうと思います。

児童生徒向けの健全な漫画を成長させる必要がある。テーマは将来の夢、正しい意味における友情、家族愛。そういう作品を最初から最後まできちんと描ける漫画家を育成する必要がある。漫画を「二次創作」から取り戻す必要がある……

さらにこの1990年代には、アメリカ企業の唐突ともいえる動きもあって、日本国内において知的財産権という意識が飛躍的に高まりました。

ただし、キャラクター商品化権をめぐる裁判というのは、1970年代から起きています。多子世代の成長期だったので、子供の目を引くためにテレビまんがの登場人物を利用する(販売目的で衣類などに印刷する)ということが起きやすくなったのです。

最初から「カネが絡んでるなら遊びじゃ済まない」という話をしている時に「二次創作は遊びじゃないのw」ではお話になりません。意識低い同人が自分だけ面白がっても誰の役にも立ちません。

また「成人の責任として実在同性愛者や実在児童に迷惑かけない約束ができるのか」という話をしている時に「そんなの私たち女の子の自由ですよ!」じゃダメです。

それでは「私たち女の子は自分が面白がるためなら実在同性愛者や実在児童に付きまとったり、盗撮したりしちゃうんですよ! イエ~~イ!」という意味になってしまいます。

いま何の話をしているのか。何がいちばんの問題とされているのか。バブル時代の乗りが忘れられずに面白半分にクレームごっこする前に、他人の話を理解しようと努力する人になりましょう。

遊びと言えば許されるのではありません。金目といえば許されるのではありません。二次創作は許可されたのではありません。

「よくよく話を聞いてみたら、原作の売上と競合せず、原作者の生計を圧迫しないそうだから、赤字だらけの国費を無理やり投入してまで厳しく取り締まることはしないことにしました」というだけです。

逆にいえば、著作権者に迷惑かかるようであれば、やっぱり取り締まるということでしかありません。

ほんと言うと政府としても(国庫が赤字なので)警察を動かしたくないけれども、同人が自分からふざけるようなら仕方がないということになるのです。

自分の権利を証明できない者がニヤニヤ笑いながら自分の言いたいことだけ言えば許してもらえるのではありません。「私たちが我がままを言えば誰かがてきとーに配慮してくれるはずよ。だって私たち女の子だもん♪」と四十五歳を過ぎても言ってる人はいかがなものか。

「うッ」と思ったのは若い人々です。もはや甘え意識に満ちたバブル組が同人代表という顔をすることはできません。

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