同人誌即売会を続けたい人々が忘れてはいけないこと。

  05, 2017 11:03
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二次創作は許可されたのではありません。「あんまり著作権者の迷惑にならないそうだから、そんなに厳しく取り締まらないことにしてやりました」というだけです。

逆にいえば、迷惑になるようなら、やっぱり取り締まることになるのです。

重要なのは、アニメ関連イベントから同人を切り離すことは可能であることです。

もともと漫画同人どうしの切磋琢磨を意図した「コミック」マーケットが、別名「同人誌即売会」を名乗ったために、アニメファンクラブの会報や小説同人誌まで出展されるようになったから、コスプレしたアニメファンが来場するようになって、さまざまなアマチュア活動の混合および混同が生じたのです。

けれども、アニメ産業そのものの努力によって、アニメが「幼児向けギャグにすぎない」とは思われなくなり、映画作品として世界的に評価が高まるにつれて、アニメファンの中からは「いわゆる同人は迷惑だ」という意識が高まりました。

インターネットサイトの一部では「二次創作BLまたは百合妄想的書き込みは禁止」という措置を取っているところもありますね。

映画会社としては、公式コスプレイベントを開催することができます。

もともとTPPが意図しているのは素人のファンアートを撲滅することではなく、業者による商業的規模の知的財産権の侵害です。だからコスプレは最初から対象外です。

日本の政治家・官僚がそこを勘違いして、まちがった法律を通そうとしているなら、そこを説明してやればいいだけです。

で、映画会社としては、公式コスプレイベントを開催することができます。インターネットプロバイダなどの主催によって「オタ芸大会」を開催することもできます。

原作漫画家または小説家の事務所、声優事務所、音楽事務所、広告代理店などとタイアップして、サイン会を開いたり、特別編集版の単行本やCDを販売したりできます。すでにそういうイベントは開催されているとも言えますね。

年齢制限を必要とする創作物が出展されなければ、ファミリー層を呼び込むことも可能です。アニメグッズのフリマやお宝鑑定なども可能かもしれません。当然ながら、周辺飲食施設もにぎわうでしょうし、新たな遊園地の開設も可能かもしれません。

自費出版物については、すでに委託販売・通販を利用することが可能です。書籍・雑誌の検閲、書店の巡回指導といったことは憲法に保障された表現の自由の侵害に当たると言ってやることができます。

すべてが一堂に会するイベントは、必ずしも開かれなくてもよいのです。

同人自身が「同人はアニメ人気を利用しただけで、自分自身はアニメファンではない」と証言してしまうなら尚更です。

むしろ営利性自費出版物における他人の権利品の無断利用を禁止してしまえば、同人は二度と二次創作を描かなくなるだけのことです。売れないんじゃ意味がないというわけですからね。

「全員がオリジナル作品で勝負する」というルールで仕切り直せば、ほんとうの実力勝負が始まって、漫画界の健全な発展が期待できます。出版社は権利調整の必要のない「青田」を確保できます。

もともと、それが『COM』なき後の漫画道を確立するという、コミックマーケットの意図です。手塚先生・石ノ森先生もお喜びになるでしょう。八方丸く収まって万々歳です。

同人が「それでも俺は私はアニパロを描きたい」と思ったり、アニメファンが「私はパロディも好きです!」と思うなら、論点はそこになります。

「二次創作でなければダメなんだ」という気持ちを守れるかどうかです。そのためなら同人自身が二次元コンプレックスの謗りを受けることも厭わずに、一般参加者と連帯できるかどうかです。

中年バブル組が知ったかぶりして「同人のほんとうの目的を教えてやるわ!」と言えば言うほど現役の不利です。

自分の発言を突き詰めていくとどんな結果になるか、三手先くらいまでは読んでから発言しましょう。わざと現役を困らせてやりたいのであれば、可哀想な先輩です。

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