フェミは男性編集長を、かばったのです。

  07, 2017 11:04
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外見的麗質ばかりでなく、豊かな芸術的才能を備え、一人前の男性として花開くはずだった若者の人生を、女性の真似をさせることによって頓挫させてしまう。あるいは吸血鬼の犠牲とすることによって中断させてしまう。

それは女性が男性中心社会で生きることの苦しみの代償として必要な逃避的創作表現である。新時代の女性社会は、才能豊かな女性によって描かれたそれを共有する必要がある。そこまではいいです。

次に来るのは「だからこそ現実と混同することはありません。その約束を守れない未成年者には読ませません」という成人としての約束です。

それが1990年代に必要だったのです。約束を守れない人々による被害を受けたゲイコミュニティから被害報告があったんですから。ゲイバーまで押しかけて来た若い女性が失礼な質問をするので困るっていう。

ゲイ側がクレーム文書を発したのは「面と向かって無礼なことを言われる」という実害に我慢ならなくなったからです。だから彼らはまず最初にそれを言ったのです。

逆にいえば、彼らは「創作物を発禁にしろ」と言ってよこしたのではありません。読後の行動を問題にしたのです。

1990年代の若い成人女性なら、1980年代の少女です。1980年代の少女を当時の成人が正しく指導できなかったのは間違いだったと認めなければなりません。

ただし、1980年代においても、さかのぼって1970年代においても、成人女性が描いた原稿を「少女向け全国誌で公開するぞ」と決定したのは当時の編集長だった成人男性です。なぜそうしたのか、証言する権利は彼らにあります。

黙秘する権利もありますから、名乗り出なくてもいいんですが、問題が起きた原因を探るマスメディア・一般社会のほうでは、まず証人を探すのが筋です。

実際に起きたことは、フェミニストが勝手な理屈を言って、なにもかも少女の自発によって実行されたという間違った認識を確立することでした。ひらたく言うと、フェミは嘘をついたのです。

それによって、男性中心社会の一つの象徴である男性編集長を、かばったのです。もう一回言いますよ。フェミは男性をかばったのです。

もし、彼が出版社の社長として、当時の独身成人女性を少女向け雑誌の編集長に任命したところ、彼女の独断専行によって成人女流漫画家による奇抜な表現の全国公開に踏みきったというなら、新時代の女性の権利宣言であるということができます。実際にはどこの出版社でもそういうことは起きませんでした。

そして、アマチュアによる「二次創作」というものは、そのようなプロの活躍の影響下に成立した(二十四年組から始まった)と社会学者自身が言ってしまう以上、それは少女たちの自発的行動ではありません。

男性編集長が仕掛けた流行に影響されただけです。

それが全体として(作品内容的に男性にとって不快なものなので)男性中心社会への皮肉を表しているからといって、若い成人女性の不適切行動を放置してよいわけではありません。未成年者が学業をサボって二次創作同人誌の出展に夢中になり、まともな就職に失敗して、ニート化することを放置してよいわけでもありません。

フリーアルバイターという存在は、1980年代に外食産業とコンビニが急成長したことにともなって成立し、すでに1990年代には「一生フリーターでもいいのか?」という危機意識が顕在化しつつあったのです。

まして今になって「派遣になってしまった。同人やらなきゃよかった。人生が狂った」と嘆き、自分本位な恨みの心を先鋭化させる者もある。それがまたゲイコミュニティに依存する。これは立派な(?)社会問題です。

【フェミニストの研究課題】

社会学者は「1980年代にフェミニズムを真に受けて同人活動に夢中になってしまった少女の末路」という社会問題を取り上げなくていいのですか?

「女性は男性中心社会への皮肉を言うことに夢中になりすぎて、自分で自分の人生をつまらなくしてしまった。ここらでまず我々から反省しなければなりません」と素直に認めることが、意識高い女性であるフェミの役目ではないのですか?

当方の批判の対象は、この話題を出すようになったそもそもの最初から、ゲイコミュニティへの対応をまちがえたフェミニストです。今なお問題から目を背け続けている人々です。

ゲイが「やおい」という言葉を使ったなら尚のこと、問題視すべきは1980年代の同人活動であって、そんな隠語の成立に先んじて活躍していたプロではありません。いたずらに混同することは上記のような混乱を招き、必要な証人さえ喚問しないという手違いを生じるのです。

だから当方は、プロ作品と同人作品を区別する指標として、作風の違いを挙げるものです。

それに対して同人が「もっと同人にも目を向けろ。同人のことをよく調べてから書け」というなら、同人の作風と同人自身の態度が社会性の低さを示しており、若い読者に偏見を与え、実在同性愛者に対する差別を助長する恐れが高いことを申し立てなければなりません。

同人自身が「大勢の少女に売ってやった。興奮させてやった」と自慢するなら尚さらです。

まさに少女のうちから興奮していた人々が善悪の判断ができなくなって新宿二丁目へ押しかけたから、ゲイがクレーム文書を発したのです。

ゲイコミュニティに深い精神的苦痛を与え、強い口調でクレーム文書を発行させた原因は、あなたです。

ここまで言われた上で、同人さんは、ゲイコミュニティに対してどのような弁明をするのか? 言うべきことを考えてありますか? まさか自分に話が振られるとは思っていませんでしたか?

その「自分を棚上げして議論に参加する」という姿勢は、自分自身にとってたいへん危険なので、自粛することを覚えましょう。

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