糟取雑誌とは。

  25, 2017 11:06
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【糟取】
1:「かすとりしょうちゅう(糟取焼酎)」の略。
2:米または芋から急造した下等の密造酒。第二次世界大戦直後、盛行した。

【糟取焼酎】 酒糟を蒸溜してつくった優良な焼酎。《季・夏》

【糟取雑誌】 下劣、扇情的な内容の記事を主とする雑誌。「かすとり(糟取)2」が下等であること、また、三合で酔いつぶれるのと、三号でつぶれる(廃刊)ことにいいかけたことによる。

だそうです。「糟取」の第一義と第二義の意味合いが真逆なところが面白いですね。

なお「三号雑誌」という言い方もあります。

取次さんを始め、出版界では「本」というのは書籍(単行本)のことで、雑誌・新書・文庫は「本」って言わないそうです。単行本が文庫化されると、その文庫のことを「本」とは呼ばないそうです。(!)

最近のように写真入りのムックが増えたり、一般文芸書や学術書もハードカバーではなくなって来ると、その分類もどうなのかと思われるところですが「流通上は形態の上から区別している」ということなので、配送の段取りを左右する縦横の長さとか、厚さとか、それによる重量とか、そういうものが基準なのかもしれません。

だとすると、多くの漫画家は一回も「本」を出したことがないことになってしまいますが、漫画が微妙に尊敬されないのはそのことにもよるのかどうなのか。

確かに、手塚・石ノ森などの大ベテラン作品は、ハードカバーのぶ厚い「書籍」の形にまとめられることがありますね。あれでやっと「漫画が認められた」ということなのかもしれません。

なお、同人誌は同人雑誌ということもあります。下劣、扇情的な内容の記事を主としようとも、三号で終わる雑誌にならないように努力しましょう。

いずれのイベントにおいても、参加の際は運営本部が定めたルールと一般社会のマナーを守りましょう。ヒャッハーしていいのは会場の中だけです。よい夏でありますように。



(参考:1988年、小学館『国語大辞典』新装版 1985年11月、井狩春男『返品のない月曜日』筑摩書房)

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