親が同人やらせるからいい、というわけではないです。

  25, 2017 11:03
  •  -
  •  -
現代では、親が都心部にアパートを借りてやって、子どもに二次創作同人活動させている例もある、という声もあります。

それを聞いた一般の皆様が「じゃあいいよ」と言ってくださるとはかぎりません。

世の中には、子どもに見張りさせておいて、親が泥棒するということもあります。それを聞いた一般社会が「じゃあいいよ」と言ってくれるわけではありません。

「そういう連中は親子そろって逮捕しろ」と言われた時には、やっぱり「でも、二次創作ってそんなに悪いことじゃないじゃないですか」って言うことになります。

もともと著作権法において「二次創作は、これを禁止する」と書いてあったわけではありません。国民は基本的に自由です。例えばあなたがプールに行くための水着を買うとき、国会議事堂に質問状・請願書を送って「こういうの買ってもいいですか?」というわけではないですね。

国民は自分の趣味・思いつきによって自由に買い物したり自主制作したり、それを売って生活したりしていいのです。よほど他人または本人にとって危険なことだけを国家的強権をもって禁止するだけです。

「いままで放置しておいたら交通事故が多発したので禁止した」というのが危険ドラッグです。「実際の子どもが誘拐されて恥ずかしいことをさせられているのに今までほっといたのは悪かった」と思ったから禁止することにしたのが児童ポルノです。

では、二次創作を放置しておいたらどんな恐ろしいことになったのか? 実際問題として一般人の生活は乱されていません。

ふつうにテレビを見ても映画を見ても、二次創作などという話題は登場しません。その存在を知らずに生きて来ることができていた人のほうが多いはずです。たま~~にSNSが炎上して「なんだこいつら」と思うだけです。

二次創作に読みふける若者はいるかもしれませんが、ほんとうにうちの子がページの中に閉じ込められてしまったというようなファンタジー展開は起きていません。実際の児童が誘拐されたのとは被害のレベルが違います。

あるいは、二次創作同人誌が売れたことによって、原作単行本が売れなくなり、漫画家プロダクションが閉鎖されたり、出版社が倒産したりしましたか?

そういうことが起きていなくて、べつにあっても困らないもの(すごく危険ではないもの)だから、禁止されていなかったので、若い人々がそれを共有することによって、面白きこともなき世を一時的に面白く過ごして来ただけですよね?

それによって仲間を集め、もっと悪いことを企んでいるとか、一揆を起こすとか、火炎瓶投げるとか、そういうことじゃないですよね?

その程度のことを親の命令でやろうが、個人の自由意志でやろうが、とにかく「もともと危なくないから禁止されてない」んですよね?

そういう話をすることになります。

重要なのは実害の程度です。創作物としての競合性。および無関係な他人に対する具体的な(身体の)被害です。「いや、どちらの心配もない」ということであれば、最初から最後までそれを言うだけでいいのです。

「二次創作は原作と競合しない。その他の実害も生まない。だから取り締まる必要ない」です。

もともと、個人の思想と行動の自由という問題ですから、親は関係ないです。判断基準にならないです。

残念ながら「親に責任転嫁すれば世間が大目に見てくれる」という発想は「母親がトラウマだから同人になった」って言い訳する人と同じです。

Related Entries