認識の浅いクレームを受けると、疲れる。

  24, 2017 11:04
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日本の女性は自分で出版社を立ち上げていませんって言ったら「BLはジェンダー論っていうよりただのビジネスなのよ」って言って来た人があった時、当方は、なんかもう、ぐったり疲れたのです。

ただのビジネスだからジェンダー論ではないってことはないのです。女性がその「ただのビジネス」に参加できるのはなぜかをジェンダー論で読み解くこともできるし、ほかの学問の理論を適用して研究することもできるのです。

ジェンダー論にするかしないかは研究者の自由であって、同人がそれを禁止する権利などないのです。なんで基本的なことが分かってない人が口出しするかな。

(基本的なことが分かってないからですね)

そもそも「ビジネスだからSNSで騒ぎすぎないように気をつけろ」って話です。

男性の出版人たちが本気で「これ以上BLに関わると俺が危ない」と思ってしまったら、フェミが「ジェンダー差別するな。女性の表現の自由に協力しろ」と騒いでも無駄なのです。効率を優先し、リスクを回避するのがビジネスです。

自分でビジネスという言葉を口にしながら、それが分かってない人には困るのです。

【先輩の注意】

認識が浅いクレーマーさんは、1982・83年頃の『花とゆめ』の話をしろって言う人ですから、1980年代のフェミニズム理論を生かじりしちゃったタイプなのです。だからジェンダーなんて言葉を知ってるのです。

まさにその当時の少女たちが「もう男に遠慮するな」とかいって、今でいう二次創作BLを世間様に露出するような言動を取ったので、同人界の先輩たちは彼女たちをたしなめるつもりで「同人はフェミとは別よ」って言ったのです。

「弱者の声を挙げて行くごっこしなくていいのよ。フェミニストに向かって同人誌の内容を暴露してやったり、もっとよく調べろとかいって注意してやらなくていいのよ」って意味です。

著作権問題がバレちゃうからです。

著作権問題を抱えている人は、自分から「BLはジェンダー論じゃないのよ」なんて他人に教えてやりに出て来なくていいのです。

【分かる人には分かる】

1980年代以前を知っているヴェテラン同人なら「絶対に本物を怒らせるな」という約束事を知っているはずなのです。

「同人は女の子だからホモから大目に見てもらえる」ってことはないのです。まだ日本でフェミニズム批評が盛んになっていなかった頃の同人は、そのことをちゃんとわきまえていたのです。

男女の区別なく、同性愛差別として創作物が問題視され、ほんとうに告訴される危険性。

でも、フェミニズム批評が流行してしまったので「弱者特権」とか「女性向けは別」というフレーズも流行してしまい、女性同人・読者に変な強気が発生してしまったのです。

それによる現代のSNS炎上は、プレ・フェミ批評的観点からすると、目に余るのです。

その前提で「女性は自分で出版社を立ち上げていません」と言われれば、ピンと来るわけです。あまり調子に乗ると、自分の首が絞まりますよという注意だってことが。

でも、ピンと来ない人もいるか……。いちから説明しなきゃならんか、やっぱり。

と思ったので、ゆるゆると長いお話をしております。

「こんな人の言うことを聞く必要はありません! 私たちはもっともっと実在の同性愛者を怒らせてやるべきです! 女性には弱者特権があるから大丈夫です!」

と言いたい人は、ご自分のアカウントから言ってみてもいいですが、たぶん言わないほうがいいです。(若い同人仲間からも「やめてください」って言われます)

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