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BLの感情移入。

じつはBLしか読めないというのは、勘違いされやすいですが、女性キャラクターに感情移入できないんじゃなくて、リアル男性に感情移入できないのです。

ごく当たり前の男性に対して、対抗意識を持ちつつも「まぁこんなもんだ」と割りきって付き合うということができない。彼らを主人公にした作品を鑑賞することができない。

「いや、したくもない」という時、BLしか読めない・読まないということになるのです。

その「野暮ったい普通の男に譲歩する」ことが身についていないことを、世間様のほうで「おとなの女になっていない」というのです。

それは当然ながら、自分だって野暮ったい普通の日本の女であることを認めることができないということです。

だから、夢多き「少女の内面表現」なのです。

それを今ふうに言うと「二次元コンプレックス」なのです。

男性は「絵のほうがマシ」と言われちゃやりきれない。自分(が好きな俳優など)の価値が否定され、自尊心(の一種である男としての仲間意識)を傷つけられたと思うから、女が描いたものを見ると「アホくせぇ」と言いたくなるのです。

「もっと現実の男ってのはなぁ」と説教したくなるのです。

少女歌劇だけは、生身の女性が演じているので「カッコいい女もいいなぁ」という男心が働くから、あんまり悪く言う人いないのです。(腹の底で「生意気」と思ってる人はいるのかもしれません)

いっぽう彼ら自身(の一部)は、映画にも出てこないような巨乳や、髪の長すぎる少女を描いて「萌え~~」とか言ってるわけです。

それを女性が見ると「おかしい」とか「きもい」とか言うわけです。

というわけで、きらびやかな金髪の、緑色の大きな眼をしたサブカルキャラクターを愛する男女がお互いに「現実を知らない」と言ってののしり合うという、目も当てられない事態になるわけですが、それもお約束のうちで楽しむことができるならいいです。

が、マジにならないように気をつけましょう。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験・就活を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

映画評は、アップロードする以上は「下げる」ようなことは言わないことにしております。あらすじもあまり申し上げませんので、楽しみに御覧になってください。記事冒頭の色つき文字は映画中の台詞・挿入歌の歌詞からの引用です。

なお、取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・分割・削除しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。