1979年『さらば青春の光』

  12, 2013 15:33
  •  -
  •  -
邦題をなんとかしたほうがいいと思う。なぜ素直に『四重人格』にしなかったのかが悔やまれる。音楽がカッコいいので救われているが、音楽がカッコいいのは当たり前といえば当たり前……

そしてファーストシーンに戻る」という構成になっているので、2回見るといいです。

プログレ・バンド(でいいよね)ザ・フーのコンセプト・アルバムの映像化なので、特に終盤で歌詞と映像がぴったりシンクロしており、“地謡”みたいで面白かったです。これがロックオペラってやつかーー。白い岸壁がまぶしい!

個人的には「ロッカーズの次はモッズ」というわけで『乱暴者』とペアで借りました。青春暴走ムービーですが『時計じかけのオレンジ』ほど残酷・犯罪的ではなく、たんに若い子が自滅的にさわいでるだけで、そうかといって映画の出来としては『トレインスポッティング』ほどとんがってはいない。ふつうに面白く見られる作品だと思います。でもくれぐれも真似はしないでね(・∀・) あの飲んでも飲んでもオーバードゥーズしない青いカプセルはなんなんだ。

別にしたくもないというか、今となってはモッズのイタさが微笑ましいですが、バックミラーが左右対称にあしらわれたランブレッタやヴェスパは、さすがというか洒落てます。仲間の愛車が故障しても素通りしていってしまうモッズども、友達がいのない奴らですw

1979年はもはやモッズの全盛期ではないので、少し前を思い出して再現したわけで、音楽そのものとともに「懐かしネタ」に分類されるかと思います。身に覚えのある人が苦笑しながら見たのかもしれません。風俗はよく再現されていると思います。

“事件”の勃発からはじまるハリウッド式と違い、イギリス映画にはよくありますが、出だしから1時間くらいはストーリーがたいして動かず、ひたすら風俗描写が続くので、しばらく辛抱が必要かもしれません。いいことなのか悪いことなのか、道徳的評価を加えずにドライに映すのがあちら流。

主人公役の若手俳優が有名人ではなく、日本のお笑いのアンガールズの田中くんに似ています。ふつう(以下)っぽさが非常にいい味です。惜しむらくは、その主人公が四重人格らしく映しだされていないことかもしれません。たんに自信のない若者がむだに荒れてるだけです。よくある話になっちゃってます。

それだけに大ヒットするという映画にはなってない……ですが、どう見ても街の住人である素人さんをそのまま撮ってる街頭ロケ、欧州映画らしいぶっつけ本番ぶり、とくにモッズとロックと騎馬警官隊みつどもえの乱闘シーンのちからのはいり具合などからいって、もっと評価されるべき作品かと思います。あと、ヒロイン可愛いです。身勝手でムカつく女かもしれませんが可愛いから許す(・∀・)

『乱暴者』の作り物っぽさは、逆に壮大なセットを使いこなすアメリカらしくて興味深いのですが、現代人なら……こっちのリアルタッチのほうが好まれるかな。リアルすぎて引くかなーー……^^;

非常にカッコいい役でスティングが出てます。映画デビューだそうです。「このいいオトコは誰だっけかなーー」としばらく考えたのは私です。革もロングコートにしたてればモッズ御用達だったようです(ほんとか)

この当時は男の子と女の子が組になって踊ってましたね。女の子をつかまえられるかどうかが若者の運命の分かれ道でした。

世の中いつの間に“横一列に並んで前を向いてダンスする”ようになってしまったのでしょう。余談でした。




※ 久しぶりに映画の話題にもどったのを機会に、ここんとこ続いていた映画以外の話題によるエントリを下げます。お騒がせしました。


Related Entries