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【攻め受けどちらに感情移入するかという質問は愚の骨頂だ】

映像作家も漫画家も小説家も、鑑賞者がいずれのキャラクターにも感情移入できるように気を配って書くだろう。

悪役には悪役なりのカッコ良さがあり、意外な家族愛・兄弟愛があり、部下に手を焼く滑稽さがある。

主人公も、ときには妬み、敵前逃亡、いじめに加わる弱さなどの要素を持っていることもある。

分かりたくないが、分かってしまう。

鑑賞者の心にそのような葛藤を生じさせ、必ずしも単体としては憎むべき相手ではないかもしれないが、利害の一致しないキャラクター同士がどのように状況を解決するのか、関心をもって見守るのが醍醐味ってものである。

男性作家が女性を主人公に描いた例なら、古いところでは徳富蘆花の作品がある。三島由紀夫の不倫小説は有名だ。

どちらに感情移入するのかと訊く人は、自分が創作物を鑑賞する時には、たった一人のキャラクターを選んで読むとでもいうのだろうか。

自分は男性であるから、女性キャラクターの気持ちはまったく分からないとでも言うのだろうか。分かる努力をすることもないというのだろうか。

うっかり質問すると、自分の浅さを語ってしまうことがある。




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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。