【攻め受けどちらに感情移入するかという質問は愚の骨頂だ】

  20, 2014 10:01
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映像作家も漫画家も小説家も、鑑賞者がいずれのキャラクターにも感情移入できるように気を配って書くだろう。

悪役には悪役なりのカッコ良さがあり、意外な家族愛・兄弟愛があり、部下に手を焼く滑稽さがある。

主人公も、ときには妬み、敵前逃亡、いじめに加わる弱さなどの要素を持っていることもある。

分かりたくないが、分かってしまう。

鑑賞者の心にそのような葛藤を生じさせ、必ずしも単体としては憎むべき相手ではないかもしれないが、利害の一致しないキャラクター同士がどのように状況を解決するのか、関心をもって見守るのが醍醐味ってものである。

男性作家が女性を主人公に描いた例なら、古いところでは徳富蘆花の作品がある。三島由紀夫の不倫小説は有名だ。

どちらに感情移入するのかと訊く人は、自分が創作物を鑑賞する時には、たった一人のキャラクターを選んで読むとでもいうのだろうか。

自分は男性であるから、女性キャラクターの気持ちはまったく分からないとでも言うのだろうか。分かる努力をすることもないというのだろうか。

うっかり質問すると、自分の浅さを語ってしまうことがある。




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