【失われた80年代】

  02, 2014 11:20
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1970年前後に生まれて、1980年代を十代の少年少女として過ごし、バブル景気のおこぼれに預かって、(その一部が)豪華フルカラー同人誌などを目にしてきた人々は、1990年代初頭に成人すると、みずからの人数の多さによって、就職氷河期の当事者となった。

1969年生まれは、大学入試の「足切り」を経験している。入試で得た点数が合格ラインに達しながら、人数が多すぎて入学させてもらえなかった。翌年に入試を受けなおし、新入生となったが、数年後には、自分たちより人数の多い1970年生まれと一緒に新卒者として就職活動せざるを得なかった。

1971年生まれ、1972年生まれ、1973年生まれと出生数≒新成人数は増え続け、就職活動における不利は、それ以前から挑戦している者にとっても、新卒者にとっても、増していった。

彼らは、企業において即戦力となる能力を、高校・大学のうちに身に着けていただろうか。英会話。国際的に通用する論理的な思考。商習慣を支える社交術。パーソナルコンピュータには、いち早く着目していただろうか。

何割かは確実に国家公務員となって、今も国境線と市民の安全を守っているんだけれども……

この人数の多い世代に、医療・看護・介護などの資格を取得させておけば、人手不足の分野へ配置することができていただろう。

バブル景気を奨学金という形にして、国家有意の学生に投資しておけば、いろいろと違っていたような気もするけれども、どうなのか。


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