【BLファンはマゾなトランスなのか】

  12, 2014 10:50
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顔も肉体の一部だ。ボーイズラブに典型的なのは、「少女漫画に登場する少女と同じ顔をもった男性」という存在だ。

女性的な肉体美を示す男性が、性的な文脈で屈辱を受ける姿を描くのが、物語の定石のひとつだ。

それを好む人々がトランスゲイであるとするならば、女性の肉体をもって生まれながら、「心は男」である人々が、まるで自分自身が暴力を受けるかのような漫画(的な挿絵をともなう小説)を好むということになる。

では、女性は女性が屈辱を受ける成人漫画を、もっともっと読めば良いし、すべての男性は男性が性的な文脈で暴力を受けるゲイ漫画を、もっともっと読めば良い。

それとも、ボーイズラブのファンは、トランスゲイの中でも取り分けてマゾヒスティックな人々なのか。

もちろん反語だ。

話が逆なんである。

女性が、ナルシシズムに基づく基準によって選び出した(または自ら描き出した)「美しい」異性が、夫となり、父となって、「うだつ」を挙げる姿を見たいのではなく、性的な文脈で男性として最大の屈辱を受ける姿を見届ける。

それが、自分にとって気晴らしとなる。

その背景に、どんな日ごろの鬱憤があるのか、じつは何もないのかは、人それぞれだが、ともかく若い女性の一部は、この機序を「本能的」に感知して、自分の気に入ったテレビキャラクターに関して、自覚的に創作物とした。

しかし大人の女性の口から、そのような嗜虐的な衝動を、そうと言うことはできない……という思い込み、遠慮が、話をややこしくした。20年くらい前の話である。

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