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【BLファンはマゾなトランスなのか】

顔も肉体の一部だ。ボーイズラブに典型的なのは、「少女漫画に登場する少女と同じ顔をもった男性」という存在だ。

女性的な肉体美を示す男性が、性的な文脈で屈辱を受ける姿を描くのが、物語の定石のひとつだ。

それを好む人々がトランスゲイであるとするならば、女性の肉体をもって生まれながら、「心は男」である人々が、まるで自分自身が暴力を受けるかのような漫画(的な挿絵をともなう小説)を好むということになる。

では、女性は女性が屈辱を受ける成人漫画を、もっともっと読めば良いし、すべての男性は男性が性的な文脈で暴力を受けるゲイ漫画を、もっともっと読めば良い。

それとも、ボーイズラブのファンは、トランスゲイの中でも取り分けてマゾヒスティックな人々なのか。

もちろん反語だ。

話が逆なんである。

女性が、ナルシシズムに基づく基準によって選び出した(または自ら描き出した)「美しい」異性が、夫となり、父となって、「うだつ」を挙げる姿を見たいのではなく、性的な文脈で男性として最大の屈辱を受ける姿を見届ける。

それが、自分にとって気晴らしとなる。

その背景に、どんな日ごろの鬱憤があるのか、じつは何もないのかは、人それぞれだが、ともかく若い女性の一部は、この機序を「本能的」に感知して、自分の気に入ったテレビキャラクターに関して、自覚的に創作物とした。

しかし大人の女性の口から、そのような嗜虐的な衝動を、そうと言うことはできない……という思い込み、遠慮が、話をややこしくした。20年くらい前の話である。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。