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【お手伝いさん要請講座が必要だろうか】

サウジアラビアの女性は元気だそうだ。

女性専用商工会議所があって、男性ガードマンに警護されており、中は受付・メンバーである経営者たち・会頭まで、すべて女性。女性だけだから、女性が働きやすい職場ができる。

静岡新聞7日付け夕刊のコラム欄『窓辺』(静岡銀行社外取締役、藤沢久美氏の担当回)による情報だ。

文章は「日本でも、男性がつくった職場を女性向けに改造するのでなく、まずは、女性による女性のための、女性が働きやすい就業制度と職場環境をつくってみてはどうだろうか。」と締めくくられている。

が、この話、「お手伝いさんが一杯いるから」という落ちがついている。

日本でその要素を取り入れて「女性による女性のための就業制度」を構築するなら、「職業上の知識と責任感にあふれた家事代行者&ベビーシッター養成講座」の創設が急務となるだろう。

かつて大学出の優秀な女性が「私は酌婦ではない」と主張したわけだけれども、女性のすべてが大学出でもなければ、総合職採用されるわけでもなく、大学教授になれるわけでもない点がすっ飛ばされていたのに似ている。

読み書きは苦手、数字は苦手、コンピューターも苦手、でも料理は得意。家庭菜園なら任せて。

企業経営者よりも、経理担当者よりも、システムエンジニアよりも、家事代行に向いているという人は必ずいる。眠れる人材を掘り起こすことになるだろう。

外で働くというが、実際には社屋の中だ。

他人の「うち」に入るというより、「外の住宅」を職場ととらえればいいわけで、内と外、奥様と社会人、女性向けと男性向け……という二項対立も解消されていくだろう。

問題は、「職場」にいる男性によるセクハラであるとか、同じ女性同士による身分的差別、学歴差別であるとかだ。

いま現在、在宅介護の支援などで各家庭を巡回する人々が、似たような問題を抱えているだろう。

『ハリスおばさんパリへ行く』という、ロンドン下町在住の老家政婦が、テレビで見たディオールのドレスに憧れて小銭を貯め、ついに……という児童文学があった。

あのおばさんは、各家庭の鍵を預かっておいて、その家の人が不在な間に掃除をして、黙って帰っていくという就業形態だった。

その家で侮辱的なあつかいを受けたなど、おばさん自身の一存で納得できないことがあれば、鍵を鍵束から外して、ポストに入れて帰る。「もう参りません」という合図だ。

あれも当然、文芸だから美化されているんだろうけれども、だいたい日本の女性は(英国と同じ島国なのに)黙って我慢しすぎるので、そんなふうにうまく行くといい……


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。