【お手伝いさん要請講座が必要だろうか】

  09, 2014 13:04
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サウジアラビアの女性は元気だそうだ。

女性専用商工会議所があって、男性ガードマンに警護されており、中は受付・メンバーである経営者たち・会頭まで、すべて女性。女性だけだから、女性が働きやすい職場ができる。

静岡新聞7日付け夕刊のコラム欄『窓辺』(静岡銀行社外取締役、藤沢久美氏の担当回)による情報だ。

文章は「日本でも、男性がつくった職場を女性向けに改造するのでなく、まずは、女性による女性のための、女性が働きやすい就業制度と職場環境をつくってみてはどうだろうか。」と締めくくられている。

が、この話、「お手伝いさんが一杯いるから」という落ちがついている。

日本でその要素を取り入れて「女性による女性のための就業制度」を構築するなら、「職業上の知識と責任感にあふれた家事代行者&ベビーシッター養成講座」の創設が急務となるだろう。

かつて大学出の優秀な女性が「私は酌婦ではない」と主張したわけだけれども、女性のすべてが大学出でもなければ、総合職採用されるわけでもなく、大学教授になれるわけでもない点がすっ飛ばされていたのに似ている。

読み書きは苦手、数字は苦手、コンピューターも苦手、でも料理は得意。家庭菜園なら任せて。

企業経営者よりも、経理担当者よりも、システムエンジニアよりも、家事代行に向いているという人は必ずいる。眠れる人材を掘り起こすことになるだろう。

外で働くというが、実際には社屋の中だ。

他人の「うち」に入るというより、「外の住宅」を職場ととらえればいいわけで、内と外、奥様と社会人、女性向けと男性向け……という二項対立も解消されていくだろう。

問題は、「職場」にいる男性によるセクハラであるとか、同じ女性同士による身分的差別、学歴差別であるとかだ。

いま現在、在宅介護の支援などで各家庭を巡回する人々が、似たような問題を抱えているだろう。

『ハリスおばさんパリへ行く』という、ロンドン下町在住の老家政婦が、テレビで見たディオールのドレスに憧れて小銭を貯め、ついに……という児童文学があった。

あのおばさんは、各家庭の鍵を預かっておいて、その家の人が不在な間に掃除をして、黙って帰っていくという就業形態だった。

その家で侮辱的なあつかいを受けたなど、おばさん自身の一存で納得できないことがあれば、鍵を鍵束から外して、ポストに入れて帰る。「もう参りません」という合図だ。

あれも当然、文芸だから美化されているんだろうけれども、だいたい日本の女性は(英国と同じ島国なのに)黙って我慢しすぎるので、そんなふうにうまく行くといい……


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