【粘土層はアニメのためには動いてくれるだろうか】

  16, 2014 10:29
  •  -
  •  -
50歳代を「粘土層」って言うそうだ。

企業トップや政治家が、女性の重役登用・そのための仕事のシェアなどを推奨しても協力せず、まったく動かないから。

なお、「女性の活用」って言い方は「性処理に利用」ってのと似ていてアレなので、せめて登用っていうか、すなおに「雇用」って言えばいいと思う。

で、粘土。

団塊のちょうど10年後に生まれた人々で、1980年頃に成人した。

80年代は女の時代だったのではないのか?

むしろ、女性の自由の象徴だったはずのレオタード姿や「ハイレグ」が、あっという間にお色気路線に取り込まれた時代だ。

50歳代は、人によってはバブル時代に派手な遊びをしただろう。

彼らは、アニメのためには動いてくれるだろうか。

80年代には『ゴルゴ13』がアニメ映画化された。生々しい性の場面もあった。テレビでも『キャッツアイ』『コブラ』を始め、成人男女の肉体美を描いたアニメがいくつか発表された。OVAには、ゴルゴと同じくハードボイルド路線で、お色気描写もそれなりに成人向けなものがあった。

それが、その後のアニメ界の主流となったかといえば、ご承知の通りだ。

アニメは大人のものになろうとして、挫折した。

1958年に生まれた人は、1983年には25歳だった。成人デートの選択肢として、成人向け読み捨て雑誌の一種として、アニメを「利用」してくれるはずの人々は、それを今に至るまで盛り上げ続けてはくれなかった。

この世は仮初。

あと10年経つと、いま70代の人は人数を減らす。

戦後生まれは大正・昭和初期生まれほど丈夫ではない。原因はモータリゼーションと食生活の欧米化だ。平均寿命は今の水準を維持し続けるとは限らない。人口減少は、試算よりも急激に起こるかもしれない。

団塊の世代も、10年以内に人数を減らす。

いま50歳代の人々が60歳代となり、その一部が政権に入る。

二十代後半~三十代前半の青年として、バブルとハイレグの時代を知っており、「結婚するのが当たり前」という前提で野次を飛ばす彼らは、ひらたく言うと、リア充だ。

そして、リア充のほうが、コンテンツ消費専従者・自宅警備員よりも、国政の表舞台に近い。

1975年には高校生だったが、ヤマト世代・アニメ世代の嚆矢などと言われるたびに違和感を深めてきた人もいるだろう。

政府みずから「クール、クール」と騒ぐことに鼻白む思いをしたから、同じ轍は踏まない。

そのころには、ももクロ、きゃりぱみゅも活動を停止している。

(寂しいと思ったら、彼女たちが30歳を過ぎても応援を続けてあげるといい)

つまり、コンテンツ文化に対して、よくて熱が冷めた・わるくて明白に敵対的となった世論を受けて、反アニメ派・反女権拡張派・粘土層が、満を持して政権の中枢に座る……

Related Entries