【女性が同性愛に興味があると言ったときには】

  18, 2014 10:55
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「自分はレズビアンかもしれない。女性相手の行為を試してみたい」という意味であるはずだ。

女性作家の作品に「同性愛の要素が認められる」とあれば、「彼女自身がレズビアンだった可能性があり、クィア・リーディングが可能である」という意味だ。

そうじゃなくて……

「女性が男子同性愛を研究対象・創作主題とすること」

これは、今もって隠喩・俗語ではない単語によって明確に指し示されることがなく、たとえば辞典などの“かたい”文章中で「○○趣味による創作物」ということができない。

谷崎や夢野の作品の一部は、残虐趣味とか、ネクロフィリアとか、何かしら名前がつきそうなもんだけど、これは……さァ、ヤオイズムというべきか。

ゲイへの偏愛だから、ゲイフィリアというべきか。

厄介なのは、ゲイという単語自体も「陽気な人(その実体は同性愛者)」という隠語であることだ。

最近の英語表記を取り入れて、もっともフラットに表現すれば「Male-same-sex-loving-themed-Mania」だろうか。

男子同性愛主題嗜好。

長い。

便宜的には、もはや「Gay-themed-Fan」でいいんだろうし、「Boys-Love-Mania」も有効だろう。

ただし辞書・研究論文中で「ボーイズラブ要素が認められる」と書けば、長い註釈が必要になりそうだ。

さらに、「女性でありながら」男子同性愛を描いた点は、強調されるべきだろうか。

一般に「この人は女性にしては珍しく」などと言えば、NGとなるのが現代だ。

とは言え、本人がレズビアンだったわけではないというところは強調しても良いだろう。

言わずにおくと、「仲間が描いた作品に、人生のヒントがあるかもしれない」と思って書籍を手に取ったレズビアン女性をがっかりさせる可能性だってあるからだ。


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