【男装の麗人みたいな男が最高】

  26, 2014 10:32
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どう見てもボーイズラブ創作物には女性の自己愛が表現されている。

少女誌においてBLが盛んになる直前には、男装の麗人・男性顔負けのパワーテニス・プレイヤーの大活躍があった。

女性として最高の栄誉を勝ち取ってしまったら、次に行うことは「余技」としての異性の鑑賞だ。

その異性とは、少女漫画に登場する、少女と同じ顔をした異性だった。

ジルベールもジャスティンも、当時のほかの少女漫画に登場する金髪美少年たちとそっくりだ。

BL的表現の大前提には、少女漫画の鑑賞と模倣がある。少女漫画にまったく感情移入できない人は、最初から少年漫画を読んで、ロボットを描けば良いのだ。

『幽遊白書』『るろうに剣心』あたりの人物描写に見られるデッサン崩れは、80年代同人(端的には「やおい」)における崩れが固定化されてしまったものだけれども、少女漫画の絵柄の崩れ自体は1970年代末には始まっていた。

眼の大きさはよく指摘されるところだが、1970年代前半くらいまでは、女性の絵柄も手塚・石ノ森を踏襲しており、「動き」を表現できたし、人体全体のバランスが良かったものだ。(本当だってば)

少女から少女へ、素人から素人へ受け継がれる間に総崩れになってしまったが、BLは、ごく当たり前にその流れに乗っかっている。女性の自己表現が少女漫画的であることを、見直すべきであると思う人は少ない。

「俺は男だから、絵が下手でもいいんだ」という声も少ない。

女性は「女の子だから」という言い訳が好きだ。

どこをどう押せば「男かもしれない」という台詞が出てきたのか。

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