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【男装の麗人みたいな男が最高】

どう見てもボーイズラブ創作物には女性の自己愛が表現されている。

少女誌においてBLが盛んになる直前には、男装の麗人・男性顔負けのパワーテニス・プレイヤーの大活躍があった。

女性として最高の栄誉を勝ち取ってしまったら、次に行うことは「余技」としての異性の鑑賞だ。

その異性とは、少女漫画に登場する、少女と同じ顔をした異性だった。

ジルベールもジャスティンも、当時のほかの少女漫画に登場する金髪美少年たちとそっくりだ。

BL的表現の大前提には、少女漫画の鑑賞と模倣がある。少女漫画にまったく感情移入できない人は、最初から少年漫画を読んで、ロボットを描けば良いのだ。

『幽遊白書』『るろうに剣心』あたりの人物描写に見られるデッサン崩れは、80年代同人(端的には「やおい」)における崩れが固定化されてしまったものだけれども、少女漫画の絵柄の崩れ自体は1970年代末には始まっていた。

眼の大きさはよく指摘されるところだが、1970年代前半くらいまでは、女性の絵柄も手塚・石ノ森を踏襲しており、「動き」を表現できたし、人体全体のバランスが良かったものだ。(本当だってば)

少女から少女へ、素人から素人へ受け継がれる間に総崩れになってしまったが、BLは、ごく当たり前にその流れに乗っかっている。女性の自己表現が少女漫画的であることを、見直すべきであると思う人は少ない。

「俺は男だから、絵が下手でもいいんだ」という声も少ない。

女性は「女の子だから」という言い訳が好きだ。

どこをどう押せば「男かもしれない」という台詞が出てきたのか。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。