【守って「あげたい」は女の台詞】

  27, 2014 10:35
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女性の心情を、男性キャラクターの口から言わせると、BLキャラになる。

男同士が真に互いの戦闘能力と誇りを認め合っていれば、申し出るときは「一緒に戦わせてくれ」

または、もっと端的に「がんばろう!」

それじゃひとつ覚えだわ……という女性にとって、女性のような台詞を口走る異性は、目新しい異性として魅力を持ち得る。

森茉莉作品における「モイラ」と、M/M作品における美青年たちは、比較しやすい。モイラは明らかに作家の実体験が反映された半自画像・理想像で、青年たちは憧れをもって眺める対象だ。彼らが何も考えていないかのように描写されているのは、作家自身が青年の内面を実感できないからだ。

が、憧れと執着をもって彼らを眺める成人男性作家の内面なら、ほぼ実感できる。自分も作家であり、成人であり、彼らに執着する者だからだ。

「男と女の感じ方が同じはずはない。そんなの認められない」という偏見にとらわれると、ここが理解できないが、「まァ年を取れば男も女も同じだろう」ぐらいに考えることができれば、だいたい分かる。

後続の女性作家が勇気を持って美青年たちの内面を描写しようとしたところが、結局、じぶんのことしか描けない……という限界をさらけ出してしまったのが、奇妙にセンチメンタルなタイプのBLだが、これは本人にとっては気分のいい創作物である。

自己表現が気分いいのは、当たり前だからだ。



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