【人生は割と早く決まる。】

  04, 2014 13:09
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男女雇用機会均等法を制定する中心人物となった赤松良子氏は、津田塾で英語を勉強した後、東大法学部へ進み、1953(昭和28)年に卒業する前に国家公務員試験に合格した才女だ。

当時は女性が家事を担当することが当たり前だと思われていただろう。しかも官僚の仕事というのは、タイトだ。

ずば抜けて優秀な女性が、官僚の仕事と家事を両立するために、男性以上に時間をやりくりして頑張っても、男性のほうが昇進が早い……悔しい思いをしたからこその均等法だ。

後続の女子学生がそれにあやかりたいならば、まずは猛勉強の必要があった。

大学は、行きたくても行けない人も多い。

行くことができた人は、やはり勉強するのが良い。

在学中に官能小説に夢中になり、勉強を忘れてしまったのだとしたら、それはお母さんが厳しかったからでもなければ、サークルに誘ってくれた先輩が悪いのでもない。

職業に貴賤はない。ポルノ作家になりたければ、なって良い。

とくに、ゲイ、BL、ロリなど、ファンの絶対数が少ない分野では、書く人がいれば仲間を勇気づける。「続刊が楽しみだから、もう一日生きてみよう」と思う人だっているかもしれないのだ。

でも、プロになるためには、やはりそれなりの就職活動が要る。投稿や、持ち込みを敢行して、編集者からダメ出しをくらう経験が必要だ。

1990年代に入ると、いたましい事件のせいで漫画表現の自粛がなされたとは言うが、じつはBL系文庫・雑誌の創刊は、それから盛んになっている。角川の青春小説シリーズからBL分野が独立したのは、1992年だ。

少女小説にBLが混ざっているのは「まずい」という判断だったかもしれないが、切り離されたことで蜥蜴の尻尾のようにBLが衰退し、消滅したわけではない。むしろ盛んになった。

その機を捉えて、BL作家・官能漫画家としてデビューすることもできた。

それには、卒業するまでに足がかりを得ておく必要がある。

運動が得意で、プロの道が見える人は、小学生で決まっている。リトルリーグ、クラブユース、中体連、高校総体、学生選手権、世界選手権……

高校まで不良だった者が、急に才能を発揮することは、現実には起きないからこそ、漫画の材料になる。

1980年代には、本当に素人の少女をスタジオに集めて歌を唄わせていたが、今では多くの子供が幼い頃からダンスレッスンを受けているだろう。

自分に何ができなくて、何ができるのか。

顔立ちや脚の長さなど、生まれつきの時点で決まっていて今更どうにもならないことと、勉強すれば身につけられることがある。

じつは、小学校を出る頃には、文系・理系・運動系・顔出し系……個性が、もうだいたい決まっている。

現代の高校は、かなり細かく専門分化している。中学の内に、そのいずれかに定めたら、あとは邁進するのがいい。

あえて言う。中学で“やおい”に目覚めたのなら、その道でデビューを目指すといい。

同人界も、すでに序列ができ上がっている。のし上がる他ない。自分がそれほどではないと思ったら、漫画(小説)は趣味ということにして、ほかの勉強に切り替えるのがいい。

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