【ゲーセンがつぶれた後のジモてぃーは何処へ行ったのか】

  05, 2014 10:00
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と訊かれたことがあるんだけど、たぶん子育てしている。

じつは四十歳代の非婚率は、そんなに高くない。逆に言えば、過半数の人が結婚している。おそらく、その内の大半が子供を得ている。または育児に意欲があるから、困難な不妊治療に挑戦している。

……いずれも金がかかるし……

自分の子供が部活動などで活躍している時、または「やっと生まれた」という時に、他人が絵に描いた子供なんて、付き合っちゃいられない。

地元で鳴らした元ヤンというのは地域の人脈に強く、選手団長・PTA会長として有能さを発揮したりする。小まめに飲み会を開くので、アニメを見ている暇はない。

東京は、出生率が極端に低い。

そこに住んで、漫画やアニメを制作する人々は、おそらく育児する地方人の心も、生活のリアリティも知らない。

彼らの子供に読ませる・見せるという口実で、SFを換骨奪胎した荒唐無稽を描き続けているが、当の子供にも、その保護者にも、某海外アニメ会社作品以上には支持されていない。

よく健闘しているかに見えた『プリキュア』も、雪の女王一人になぎ倒された格好だ。

……たぶん、ディズニー躍進の陰には、育児と制作を両立する人々、なかんずく女性の姿と意見がある。

エルサもアナも、じつは怪我をしていない。流血も、顔の傷もない。エルサは「ありのままに」生きたいだけであり、アナは自分の過失を許されたいだけだ。

日本の視聴少女は、いたいけな少女キャラクターが殴られても殴られても立ち上がり、「誰かのために、ぜったい負けない」と叫ぶアニメが、じつは自分たちのために作られていないことに気づきつつある。

親が買うのはアニメではなく、子供の笑顔だ。

子供の笑顔よりも1980年代の思い出を大事にする人々が、仮に大都市に住み続けているのだとすれば、地方自治体でアニメグッズを仕掛けようとしても空しい。

(売れ残っているのを見るのは寂しいものだ。)

ツイッターの集客力は確かに高いが、多くの若者が大学進学を機に上京するから、ネットの賑わいも、都会の賑わいだ。

なお、ファミリーコンピュータの登場は、1983年。

当時5歳だった人は、今年36歳。

10歳だった人は、41歳。

「マンガ買って、マンガ買って」と繰り返したのは、1970年代の野比のび太だ。

漫画よりもファミコンソフトを買ってもらい、テレビの前に座り込んでアニメを見るよりもゲーセンで腕を鳴らしていた人々は、今は子育ての合間にスマホで怪物退治に挑戦しているだろう。

なお、彼らの子供たちは「メダル」に夢中だ。


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