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【表現の自由とは弱者の権利である。】

一般に、多数派が少数派に対して表現の自由を主張することは、適切ではない。

権力のある人は「この世は俺のものである」とか「今日から○○人には星のマークをつけさせることにした」とか「今日から○○人を処刑することに決めた」と言っても、その場で止めだてされることが少ない。決定は、そのまま通ってしまいがちだ。

それに対して、街頭で「今の指導者はおかしい」とか「革命を起こそう」とか演説しても、しょっぴかれたり、拷問されたり、処刑されたりしない……

それが本来の「表現の自由」だ。

政治的信条の表現が、それを主張しにくい弱者・多数決では絶対に勝てない少数派に保障されるというのが、本来の「表現の自由」の意味だ。

既得権益を得ている者・多数決によって採決を取ることが可能な多数派(マジョリティ)には、むしろ保障されていない。

女性の自由という言葉に男性が「むかつく。なぐるぞ」と思っても、それを言ってはならないことになっている。

子供の権利という言葉に大人が「ふざけんな。ころすぞ」と思っても、それを言ってはならないことになっている。

少し前に話題になった少女趣味・少年趣味の表現の自由というのは、性的嗜好における少数派であるから、それを「私にはそのようなもの必要ありません」という人々のほうが多いからといって、規制・弾圧することを勝手に決めてはならない、という話だった。

表現の自由とは、裏を返せば、「恣意的な暴力を行使することの可能な多数派・権力者の行動を制限する」という規定だ。

平和の祭典開催を目前に控えた政府が、表現の自由という言葉を履き違えることのないよう望むものである。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。