【やおい・腐女子という言葉を二丁目が使うと揉めるのは】

  10, 2014 23:50
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片や「ボーイズラブ読者全体」を意図し、片や「二次創作に関わる私達は二丁目へはお邪魔していません」という、齟齬があるからだ。

同じ単語が指示する集団の範囲の広さが違う。

テレビに登場する女装毒舌タレントや、ニューハーフなどと呼ばれる華やかなダンサーを見て、実物に会いたいと思う人もいるだろうし、『きのう何食べた?』などのゲイ男性を主人公とする市販漫画を読んで「ゲイバーへ行ってみよう」と思う人もいるだろう。

その人たちの中に、酒席のマナーをわきまえない人があれば、残念なことになるが、これは確かに二次創作者とは直接の関係がない。

じゃどうするか。

本当は、二丁目側から一般新聞へでも投書して……

「最近はゲイを主人公とする漫画が市販されており、それ自体は差別の助長を意図していない・むしろ理解を広めることを意図していることは認めるが、来店者の中には酒席のマナーをわきまえない人もいて、僕たち性的少数者は迷惑しているので、一般社会のほうで自戒してください」

と主張するのがいいと思う。

漫画を市販する出版社のほうは、より理解を広めるために、彼らの自伝を出版してあげるとか、プライドイベントに出資するなどの協力体制が取れるといいだろう。

二丁目で寛ぐLGBTの多くは素人さんだ。

一般に、銀座だろうが、赤坂だろうが、新橋だろうが、六本木だろうが、歌舞伎町だろうが、祇園だろうが、中洲だろうが、素人客が他の素人客へいきなり声をかけたり、タレントを見つけたからといって「何かやって」などというのは、粋な遊びではない。

二次創作側にはアキレス腱があって、存在を主張するのも難しいんだけれども、誤解を受けない権利ぐらいはある。

もともと「やおい・腐女子」という言葉は、同人誌(なかんずくパロディ誌)の当事者間で使われていた言葉なのに、いつの間にか「『風と木の詩』みたいな漫画を好きな女は、みんな“やおい”って言うんだぜ」というふうに、混同されたところに遠因がある。

現在では、すでに「二次創作BL」という単語が通用しているので、二次創作に関わる人は「二次創作BLファン」と呼ぶことにしてしまえば、境界線のはっきりしない単語で混乱を生じるよりも良いと思う。

(出品者も他の同人作品を買ったり読んだりするだろうから、作者か読者を区別する必要はなく、ファンでいいと思う。)

根本的には、二次創作BLというもの自体が言及しにくかったので、隠語を必要としたことに混乱の原因がある。

すでに「事実上二次創作BL解禁」みたいな原作もあるわけで、二次創作そのものが全体として禁止されているわけではない。

禁止している原作もあるというのは、例えて言うと「レストランで食事をすること自体は問題ないが、輸入を禁止されている食材を使用してはいけない」みたいなものだ。

というわけで、適正な使い分けを希望します。



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