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【ピンク映画が流行したから一般映画がすたれることはない。】

小津や黒澤の活躍した時代には、巷にはストリップ小屋などがあったはずだ。大作ロードショー映画館の裏手には、ピンク映画館があっただろう。

下世話な娯楽が流行したからといって、名作映画が生まれてこなくなることはない。

ハーレムアニメが流行っているからといって、一般向けアニメが生まれてこなくなる理由にはならない。

政府が(まだ)ジブリみたいなアニメ映画を売り出したいなら、「ジブリみたいな映画を作る金を出すので、我と思わんアニメーター(の卵)は応募すべし」って言えば良い。

ハーレムじゃないアニメを見たい人は、その企画に寄付すると良い。

金を出さずに、すでに成功した分野を、目が大きすぎるの・胸が大きすぎるのと詰るだけなら、単なるバッシングだが、そこからは何も生まれない。

政府・自治体は、若者に奨学金を出して、当たり前の美術の勉強をさせると良い。十年先を見据えると良い。アニメ百年の計を立てると良い。

『時をかける少女』の細田監督は、まともな美術系大学を出ている。彼を支えた山本二三みたいな、真顔で風景画を描ける職人の若手を育てないと、あの系統のアニメ作品は生まれてこなくなる。

押井守の嘆きは「ハーレムアニメが多すぎる」なんてことじゃなく、多くの業界が“すでに成功したアニメのキャラクター”だけを利用して、アニメ制作とは別の商売をしており、その中で利潤を廻してしまうので、肝心のアニメの制作現場へ金が落ちてこない・新作アニメの脚本を見てくれる人がいないってことだ。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。