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【1970年代SFアニメはテレビオリジナル。】

いわゆる同人は、少女漫画家になりたかったので、少女漫画家の権利だけは尊重したという声があります。

では、少女漫画家になりたい人は、少年漫画家の権利なら踏みにじっても良い、となってしまいます。

そうじゃないです。

コミケと呼ばれるイベントの初開催と近い時期に放映されていた男性向けテレビアニメに関するパロディ作品の出展が、事実上公認されたようだったので、「次はどの男性向けアニメにする?」という話が繰り返されているだけです。

当時さかんだったSFアニメというものは、テレビオリジナルでした。有名な『宇宙戦艦ヤマト』も、誤解されがちですが、「松本零士の原作漫画がヒットしたので、数年後にアニメ化されたもの」ではありません。

一般に、テレビ番組というのは、視聴者の意識の上では共有財産です。「カラスの勝手でしょ」と歌っても、誰も「それは志村の著作権」などとは申しません。

登場人物の似顔絵を描いたり、風呂敷マントで仮装することも、とくに若い視聴者にとっては自然なことです。

大勢のスタッフが関わるテレビオリジナルアニメの権利者が誰なのかも明確でなく、裁判が起きたことさえあります。

このへんで鍵を握っている人がいるとしたら、テレビ局、またはアニメ制作会社、さらにはスポンサー企業です。

ビデオデッキが普及していなかった時代には、「似顔絵を上手に描くために放映時間にチャンネルを合わせる」人は、有難い“数字”の一部だったでしょう。

同人誌即売会という密室の中でのみ取引される似顔絵や、戦闘終了後の登場人物たちを描いた番外編が、テレビによるファンサービスの一種として認められた。

最初はそれだけのことだったはずです。

男児が感情移入しやすい日本人の主人公に対して、女性ファン心理をつかみやすい金髪の王子様(という身分を持った敵役)も、1970年代後半から登場しています。

アニメ、その関連活動といえば、1980年代以来が話題(槍玉)に挙がりやすいですが、実際にはもっと早い時期から、いわゆる同人を抱きこんだ形で発展してきたと思えば良いでしょう。






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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。