【晴海派と原宿派に有意差はありません。】

  11, 2014 21:29
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1980年代には多くの少女が「原宿を歩いているだけでアイドル歌手としてスカウトしてもらえる」と信じ、上京しました。

今のように幼い頃からヒップホップダンスを習っている人はいませんでしたから、1982年に一斉にデビューしたアイドル達も、手先を出したり引っ込めたりする奇妙な振り付けで歌い、踊っていました。

あのくらい誰でも真似できる、ド素人がアイドルになれると信じられた時代でした。

“やおい”と呼ばれた創作物の量産も、これくらい誰でも真似できる、ド素人が作家(漫画家)になれると信じられた結果です。

アイドル志望少女たちは、ダイエットの妄念に取りつかれていなかったでしょうか。

アイドル歌手になることを夢みながら、その一方で「早くおばさんになりたい」と願っていたでしょうか。

「妻にして母」というロールモデルに飽き足らず、モラトリアムの延長を望み、さらなる自由と独立を希いつつ、ダイエットという呪文によって自縄自縛に陥っていた点で、二次創作目当てに晴海へ押しかけた派も、芸能界(とクレープ)目当てに竹下通りへ押しかけた派も、大差ありません。

男性の価値観から自由な女性になるために、必ずしもBLを読む必要もありません。

「ダイエットしなくちゃ」と言いながら、クレープを頬張り、そんな自分を棚に上げて、男性の振舞いを笑いとばしていた少女は大勢いたでしょう。

原宿と即売会会場を往復した子も、たぶん大勢いたはずです。

モラトリアムの延長を望む女の子はBL派になると言っても、モラトリアムの延長を望む全ての女の子がBL派になると言えない限り、証明にはなりません。



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