二次創作は売れると言う人は売っていません。

  18, 2014 21:30
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同人とは、志を同じくする人々の集団です。

会費を納め、会報の発行を楽しみに待っている人々です。

もし、すべての会員が、今回の会報の実費に加えて、たとえば500円ずつ余分に納めることに同意してくれれば、次回の会報が豪華になります。

カラー頁が増えます。表紙をハードカバー化して、格好をつけることができます。

それによって、購読会員が増えるかもしれません。発行部数が増えれば、印刷代が割安になるはずですから、会員一人当たりの負担額が減ります。見た目に格好がよく、中身も充実しているのに安いのであれば、会員がもっと増えるでしょう。

出版社というのは、このようにして成り立ってきたはずです。

でも、次号を発行することができなければ、主宰者は預かり金を着服したことになってしまいます。

解散するときは、預かり金をお返しし、ご期待に添えず申し訳ありませんと言うのが「すじ」となります。

出版社であれば、できる限り、株主に最後の配当金を渡そうとするでしょう。

つまり、同人を名乗った以上、会報の頒布を続けざるを得ません。

最初から自分の財布の底をはたいて、個人の責任で自費出版し、「実費を取り戻すために売りに出しました」と言ったほうが、気が楽です。

でも、その作品内容が「有名な○○くんを無断で裸にした18禁です」というわけには参りません。

言うことは言っても良いですが、多額の損害賠償請求を覚悟する必要があります。

国が著作権侵害の非親告罪化に反対するということは、海賊版の生産を奨励するという意味であってはなりません。対外的に非親告罪化に反対すればするほど、国内的には「絶対に著作権を守りましょう」という声が高まります。

この状況下にあって、特定キャラクターの著作権フリーが宣言されるということは、一般人としては「他は原則禁止ってことだな」と考えざるを得ません。

この状況下で、二次創作を続けたい人は、なにがなんでも「非営利ファンクラブ活動の一環です。キャラクターが好きでたまらない仲間のために、心をこめて会報を届けています」と言い続ける必要があります。

では、「売れる」と言ってしまう人は?

会報の頒布という体裁を維持できなかった人です。

購読会員を増やし続け、次号の会報を発行し続けることができず、だんだんに自腹で補填する分が増えて、辞めてしまった人です。

若い人は、二次創作は売れるという話を疑ってかかって下さい。それを言ってしまう人は、売っていません。「うまくやった奴もいるらしい」という噂話をしているだけです。

噂話を真に受けて、自分も参戦する前に、才能とよく相談して下さい。もしかしたら、大量の不良在庫と借金をかかえて終わるだけかもしれません。

大企業が、もともとの商品の品質に自信があって、パッケージにキャラクター絵を載せたら、もっと売れたというのとは訳が違います。

二次創作とは、オリジナル絵のゼロックスコピーではありません。

同人誌即売会とは、自分の絵・自分のアイディアが、目の肥えた50万人に通用するかどうかを試す審査会場です。もしかしたら、大道芸よりも、M-1よりも難しいかもしれません。

(このくらい言っておけば新人育成にはなるかな。)





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