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二次創作は売れると言う人は売っていません。


同人とは、志を同じくする人々の集団です。

会費を納め、会報の発行を楽しみに待っている人々です。

もし、すべての会員が、今回の会報の実費に加えて、たとえば500円ずつ余分に納めることに同意してくれれば、次回の会報が豪華になります。

カラー頁が増えます。表紙をハードカバー化して、格好をつけることができます。

それによって、購読会員が増えるかもしれません。発行部数が増えれば、印刷代が割安になるはずですから、会員一人当たりの負担額が減ります。見た目に格好がよく、中身も充実しているのに安いのであれば、会員がもっと増えるでしょう。

出版社というのは、このようにして成り立ってきたはずです。

でも、次号を発行することができなければ、主宰者は預かり金を着服したことになってしまいます。

解散するときは、預かり金をお返しし、ご期待に添えず申し訳ありませんと言うのが「すじ」となります。

出版社であれば、できる限り、株主に最後の配当金を渡そうとするでしょう。

つまり、同人を名乗った以上、会報の頒布を続けざるを得ません。

最初から自分の財布の底をはたいて、個人の責任で自費出版し、「実費を取り戻すために売りに出しました」と言ったほうが、気が楽です。

でも、その作品内容が「有名な○○くんを無断で裸にした18禁です」というわけには参りません。

言うことは言っても良いですが、多額の損害賠償請求を覚悟する必要があります。

国が著作権侵害の非親告罪化に反対するということは、海賊版の生産を奨励するという意味であってはなりません。対外的に非親告罪化に反対すればするほど、国内的には「絶対に著作権を守りましょう」という声が高まります。

この状況下にあって、特定キャラクターの著作権フリーが宣言されるということは、一般人としては「他は原則禁止ってことだな」と考えざるを得ません。

この状況下で、二次創作を続けたい人は、なにがなんでも「非営利ファンクラブ活動の一環です。キャラクターが好きでたまらない仲間のために、心をこめて会報を届けています」と言い続ける必要があります。

では、「売れる」と言ってしまう人は?

会報の頒布という体裁を維持できなかった人です。

購読会員を増やし続け、次号の会報を発行し続けることができず、だんだんに自腹で補填する分が増えて、辞めてしまった人です。

若い人は、二次創作は売れるという話を疑ってかかって下さい。それを言ってしまう人は、売っていません。「うまくやった奴もいるらしい」という噂話をしているだけです。

噂話を真に受けて、自分も参戦する前に、才能とよく相談して下さい。もしかしたら、大量の不良在庫と借金をかかえて終わるだけかもしれません。

大企業が、もともとの商品の品質に自信があって、パッケージにキャラクター絵を載せたら、もっと売れたというのとは訳が違います。

二次創作とは、オリジナル絵のゼロックスコピーではありません。

同人誌即売会とは、自分の絵・自分のアイディアが、目の肥えた50万人に通用するかどうかを試す審査会場です。もしかしたら、大道芸よりも、M-1よりも難しいかもしれません。

(このくらい言っておけば新人育成にはなるかな。)





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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。