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【BLとGLBT③ ~女性がBLを読むと男性がゲイになる説。】



数年前に某県から会議録として発表された珍説です。その後、取り下げられました。

会議のその場で他の参加者から撤回することを求められなかったなら、そのほうが示唆的です。

「なる」と言われて、「そうですとも」と頷いてしまう人が多かったということです。

実際には「なる」ってことはありません。

同性志向であることは、ゲイ生来の個性であり、権利です。彼らは、強気な女性から逃げた人生の敗残者ではありません。

そもそも、話がおかしいのです。例え「なる」ことがあったとしても、余人は困りません。

それぞれに好きな相手と交際し、好きな雑誌を講読して暮らせば良いだけのことです。

ゲイが増えると、何が困るのか?

「子供が生まれなくなるじゃんか!」と思う人がいるわけです。

本当に困るのは、男性が同性へ向かうことではなく、少子化です。

本当の問題は、総人口の9割を占めるストレートが子供を作らないことです。

本当の対策は、生活費・教育費・それを母親みずから稼ぐために児童養育の助力が要るというところへ向けられるべきであるのに、まちがってゲイを非難することと、漫画を非難することに努力が費やされていたのです。

「同性婚を認めると、ゲイが増えるから困る」という発想も、「国が滅ぶ」という不安に直結しています。でも、増えることはありません。

婚姻・配偶者控除といったことを認めてあげれば、急に「我々も」と名乗り出るカップルが増えるにゃちがいありませんが、それは長年がまんしてきたゲイまたはレズビアンであって、ストレートが「ラッキー♪」などと称して転向するわけではありません。

可視化は、たんに可視化であって、発見されない頃から総人口に占めていた割合が変わるわけではありません。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。