【BLとフェミニズム1 ~話の順序が大事なのです。】

  29, 2015 09:03
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成績優秀で、上京・進学させてもらえるほどの女性は、男性におうかがいを立てるまでもなく、自分からいろいろな本を選んで読んでしまう。

また「彼氏にエスコートしてもらわなければ、書店にも映画館にも怖くて行けないわ」などと言っておらず、個人または女同士でどんどん行動してしまう。

だから、いろいろなことをよく知っている。男性が隠しておきたいようなことまで、よく知っている。男性向けの戦争映画に少年愛を暗示する場面が出てきたことまで知っている。

知ったことについて「私は知っている」と主張したり、「面白かったです」と感想を述べたりすることは、表現の自由です。

「男性にとっては不愉快な話題かもしれませんが、私はエロティックに感じました」と言いたければ言っても良いのが本当です。もともとBL趣味とは、そういうことです。

でも、身近な男性、なかんずく父親に理解がなく、「女に学問をさせるとロクなことがない。早く退学して嫁に行け」と言われたので、ほとほと困りました。

どうか男性の皆さんは、お心を穏やかに、女性の学問と表現の自由を認めてください。もともと男性だって、普通選挙も許されていなかったものを、少しずつ権利を拡大してきたんじゃありませんか……

とはいえ、全ての学問する女性が、特殊な性愛の話題を嗜好するわけではありません。ごく一部の人が嗜好するのですが、その多様性を認める心が、広く言えば世界平和につながるのではありませんか?

こういう順序が正解です。

これを本末転倒させて「お父さん・お母さんが分からず屋だったから、私がやおいになったんだぜ(ざまーみろ)」と言えば?

「私だって本当はこんな世界に来たくなかった」という意味になります。

仲間にしてみりゃ「いやなら出てけ」という話です。

また、お父さん・お母さんが手をついて謝ってくれれば、私はやおいをやめてお嫁さんに行きますって意味になります。

すると、「全てのBL女子、なかんずく二次創作者は、一度ご実家へ帰って、ご両親とよく話し合いなさい。コミケ女性の部は永久閉鎖してもよろしいですね?」

ってことになってしまいます。

男性の口から「くだらない本を書いてないで、化粧を覚えて嫁に行け」と言われれば、「差別よ!」と言い返すことができます。

でも女性の口から「こんなことになったのは私のせいじゃない」と言い出すと、えらく厄介な話になるのです。

これは、やっぱり昔の女性(の一部)の社会的経験値が低かったせいだろうと思います。

社会へ向かって発言することに慣れていなかったから、自分の発言がどこまで転がっていくか、予想がつかなかったのです。

家庭内で「お兄ちゃんばっかりズルイ」というのと同じレベルで、学会(またはメディア)で発言していた時代が、あったのでしょう。



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