【犬派と猫派の二次創作。】

  13, 2015 10:02
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アウトドアスポーツ好きで陽気な男性を「犬派」、読書や書きものの好きそうな内向的な男性を「猫派」と呼び、いずれも目鼻立ちの整った美青年として並べて描いたイラストが、まさにインターネットに流されたことがあったのでした。

見た人の多くが「自分自身はどちらに属するか」を自己申告しました。何割かの人が「交際するならどちらの男性が好ましいか」を自己申告しました。

いずれも、イラストを描いた人(またはネットへ流した人)自身は、そのような回答を強制していません。

類型の標本を見せられた人の多くが、そのような「問い」として理解するように、いわば躾られているのです。不思議といえば不思議なものです。

中に一人だけ「この二人を組み合わせるのが腐女子」と解説した人がありました。ご本人は、うまいこと言ったつもりだったのでしょう。

でもこれは、読んだ人をして「あッ、そういうことだったのか! うわァ、面白そう!」と気づかせてしまう効果があると思われます。

腐女子とは、端的には1980~90年代に使われた「やおい」という言葉の言いかえで、今でいう「二次創作BL」を手がけるコミケ派同人のことです。

それを快く思わない人が、皮肉を言ってやったつもりで、敵を増やしてしまった(可能性がある)というわけです。

敵を研究しすぎて、同じ発想法を身につけてしまう。

ときどき起こることです。

ラディカルフェミニズムが、男性中心社会を批判してやるつもりで、単なる女性中心主義というパロディのようなものになってしまい、ゲイに揚げ足を取られて慌てるのと似ています。

かつて「やおい」という現象については、それを「新世代による男性中心社会への皮肉」と解説した女性もあったようですが、むしろ「男性中心社会を批判してきたフェミニズムの戯画化」として、反省材料とすべきであったのかもしれません。




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