【BL女子。】

  20, 2015 09:59
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権利的に問題のないオリジナル作品が自虐する必要はありません。

1990年代、児童を犠牲者とした犯罪の影響で、創作表現の(自主)規制が厳しくなったとされる時代にも、BL専門誌は発刊され続けておりましたし、単行本の新レーベルも立ち上げられました。

世間が気づいていなかっただけとは申せません。

1990年代には(女流の)美少年趣味に関する解説書が発刊され、テレビでも取り上げられたのですから、誰にも気づかれないアングラだったわけではありません。

でも「ばれた」と知った出版社が単行本の発行を停止したわけではありませんし、有名作画監督&当時一番人気の声優を起用したオリジナルアニメビデオも制作されましたし、小説を主とした雑誌が休刊した後は、漫画雑誌の発行が盛んになったのですから……

BLという分野そのものが規制または自主規制に負けて、衰退の一途を辿ったということではありません。

もちろん大手出版社が「これからは、うちの商品を売るときの名前をBLではなく“やおい”にしよう」といったこともありません。

出版社は、わが社を応援してくれるファンには泥をかぶって頂く必要があるとも申しません。それでは自らの表現の自由の否定です。

BLは、オリジナル作品として提供される限り、じつは一度も規制されたことがありません。

「禁止されているものを買ってごめんなさい」という必要はありません。

表現の権利としても、著作権上の権利としても、自虐する必要のないはずの人が、自虐と見なされる名称を用いると、混乱を生みます。

もはやBL(ボーイズラブ)という単語が普及したといって良いのですから、アマチュア創作者としてBL分野を手がけるという人の名乗りは「アマチュアBL作家」が正解でしょう。

縮めて言っても「BL同人」あるいは「BL女子」で充分だろうと思われます。

「やおい」も「腐女子」も、創作同人の一部が、難しい事情を抱えていることを承知した上で、他を巻き込まないために、わざわざ使った言葉です。

むしろ、他人が横取りするべきではないのではないかと思います。



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