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【BL女子。】


権利的に問題のないオリジナル作品が自虐する必要はありません。

1990年代、児童を犠牲者とした犯罪の影響で、創作表現の(自主)規制が厳しくなったとされる時代にも、BL専門誌は発刊され続けておりましたし、単行本の新レーベルも立ち上げられました。

世間が気づいていなかっただけとは申せません。

1990年代には(女流の)美少年趣味に関する解説書が発刊され、テレビでも取り上げられたのですから、誰にも気づかれないアングラだったわけではありません。

でも「ばれた」と知った出版社が単行本の発行を停止したわけではありませんし、有名作画監督&当時一番人気の声優を起用したオリジナルアニメビデオも制作されましたし、小説を主とした雑誌が休刊した後は、漫画雑誌の発行が盛んになったのですから……

BLという分野そのものが規制または自主規制に負けて、衰退の一途を辿ったということではありません。

もちろん大手出版社が「これからは、うちの商品を売るときの名前をBLではなく“やおい”にしよう」といったこともありません。

出版社は、わが社を応援してくれるファンには泥をかぶって頂く必要があるとも申しません。それでは自らの表現の自由の否定です。

BLは、オリジナル作品として提供される限り、じつは一度も規制されたことがありません。

「禁止されているものを買ってごめんなさい」という必要はありません。

表現の権利としても、著作権上の権利としても、自虐する必要のないはずの人が、自虐と見なされる名称を用いると、混乱を生みます。

もはやBL(ボーイズラブ)という単語が普及したといって良いのですから、アマチュア創作者としてBL分野を手がけるという人の名乗りは「アマチュアBL作家」が正解でしょう。

縮めて言っても「BL同人」あるいは「BL女子」で充分だろうと思われます。

「やおい」も「腐女子」も、創作同人の一部が、難しい事情を抱えていることを承知した上で、他を巻き込まないために、わざわざ使った言葉です。

むしろ、他人が横取りするべきではないのではないかと思います。



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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。