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【インターネットは同人誌即売会ではありません。】


日本の「サブカル」の話は、どこまで行っても「テレビアニメを通じてしか社会を知らない極東の田舎のチューボーが、それにしては良く頑張っている」

という話でしかありません。

麻布生まれの青山育ち、英語もフランス語もペラペラという人は「ドージン」になりません。盆・暮れはハワイで過ごしているでしょう。

村上フィギュアが16億円でも、薄い本一冊は千円以下です。それをニューヨークへ売りに行くこともできません。英語ができないからです。

「キーーッ! 晴海のコミケは都会的だったのよ!」

などと言えば、十億人が鼻で笑うでしょう。

小型タブレットPC(≒スマホ)の普及により、今や「インターネット」には十億オーダーの人々が参加しています。

日本の「同人」が世界へ向かって、利益のためなら何をしても良いといえば、規制が始まります。

あるいは、世界が利用します。

すでにインターネットでイラストを公開している人の中からは「Tumblrに作品を転載されたせいで、元々の発表サイトの閲覧者が減ってしまった」という苦情が挙がっています。

その後、Tumblrのほうが「著作権を守りましょう」という掲示をかかげるようになりましたが、Tumblrならマシなほうです。転載それ自体によっては利益を生まないからです。

あとは言わなくても分かるかと思います。

阿部首相は(ああ見えて)クレバーで、「民間の活力にまかせましょう」と言いました。

つまり、海外で何が行われても、政府が日本の同人作品の権利を守ってくれることはありません。

こういう危惧は、すでに現役の間では共有されているのだろうと思います。ついて行けないのは「もと同人」です。

80年代自慢は必要ありません。東京ローカル自慢も必要ありません。

現役同人、ひいては日本人全体が誇りを持つために必要なのは、1975年以前にさかのぼって「日本のサブカル」の歴史を問い直すことと、これからどうするか、世界と共存・競合していけるか、その方法を考えることです。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。