【インターネットは同人誌即売会ではありません。】

  22, 2015 10:23
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日本の「サブカル」の話は、どこまで行っても「テレビアニメを通じてしか社会を知らない極東の田舎のチューボーが、それにしては良く頑張っている」

という話でしかありません。

麻布生まれの青山育ち、英語もフランス語もペラペラという人は「ドージン」になりません。盆・暮れはハワイで過ごしているでしょう。

村上フィギュアが16億円でも、薄い本一冊は千円以下です。それをニューヨークへ売りに行くこともできません。英語ができないからです。

「キーーッ! 晴海のコミケは都会的だったのよ!」

などと言えば、十億人が鼻で笑うでしょう。

小型タブレットPC(≒スマホ)の普及により、今や「インターネット」には十億オーダーの人々が参加しています。

日本の「同人」が世界へ向かって、利益のためなら何をしても良いといえば、規制が始まります。

あるいは、世界が利用します。

すでにインターネットでイラストを公開している人の中からは「Tumblrに作品を転載されたせいで、元々の発表サイトの閲覧者が減ってしまった」という苦情が挙がっています。

その後、Tumblrのほうが「著作権を守りましょう」という掲示をかかげるようになりましたが、Tumblrならマシなほうです。転載それ自体によっては利益を生まないからです。

あとは言わなくても分かるかと思います。

阿部首相は(ああ見えて)クレバーで、「民間の活力にまかせましょう」と言いました。

つまり、海外で何が行われても、政府が日本の同人作品の権利を守ってくれることはありません。

こういう危惧は、すでに現役の間では共有されているのだろうと思います。ついて行けないのは「もと同人」です。

80年代自慢は必要ありません。東京ローカル自慢も必要ありません。

現役同人、ひいては日本人全体が誇りを持つために必要なのは、1975年以前にさかのぼって「日本のサブカル」の歴史を問い直すことと、これからどうするか、世界と共存・競合していけるか、その方法を考えることです。

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