【足を洗えない人には才能があります。】

  22, 2015 10:29
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女性の一部において、著作権の無断利用と、性的創作表現の自由が混同され、権力との闘いかのような高揚感を生んでいるのは……

女性は職業選択の幅がせまいので、著作権を利用させてもらうのもやむなし、という弱者特権が認められた時のみ、理屈が通ります。

でも、ワイン醸造にも建設現場にも自衛隊にも女性が進出し、高評価される時代に「どうせ女にはこんなことしかやらせてもらえない」とは申せません。

ここで「それでも二次創作を続けたい」と言うには、「この仕事が私に向いている」とか「少しでもアニメに関わっていたい」とか主張する必要があります。

べつに好きでもないし、得意だとも思っていないが、金になるからやっているといえば?

もっと簡単にかせげる方法に誘われたら、そっちへ移るだろうという危惧が発生します。

ここで「悪いことには加担しません。法律を守ることができます」と言っても説得力がないのが、二次です。どこまで行っても、立場が弱いことに変わりはありません。

ここで箔をつけるつもりで業界の先輩がどうたら言えば、かつて便宜を図ってくれた仲間を売ったという意味になるのです。

中には「ふつうのOLさんにしてもらえれば、悪い仲間から足を洗うことができます」という取引を持ち掛けたい人もいるのかもしれません。でも、きっとそうじゃない人もいます。

自分には漫画が描ける。小説を書けば喜んでもらえる。そのこと自体が純粋に嬉しくて続けているという人は、必ずいます。筆を折って、ちがう仕事につきたいとは別に思っていないという人が、必ずいます。

誰も五十万人と直接に腹を割って話したわけではありません。そもそもパロディ同人が額面どおりの言葉を使うとは限りません。

竹宮恵子から始まったというのも、金のためというのも、一種のポーズです。それを真に受ける人は、じつは自分自身が本気で同人やってる人の本心を明かしてもらっていないだけです。それほどのお付き合いがなかっただけです。

「足を洗えなくなった」という人は、洗わずに続けていられるだけの才能と固定ファンを持ち合わせているのです。


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