『平清盛』第36回「巨人の影」

  18, 2012 00:23
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はじめてふつうに面白いと思った。

夜になってオンデマンドにキタ━(゚∀゚)━!とキャッキャしました。意外なほど楽しみにしていたらしいです。文句いう奴ほど見ているものです。って、ちょっと。

アバンタイトルにCGが!!

今更どうした。
そして「我ら。……平家の都をな!」途中でセリフが終わったかと思うような喋り方が治らなかったなこの俳優は(すでに過去形)

ところで今のいま気づいたけどオープニングで宋剣をもって舞ってる髪の短い男の子、だれ?(7歳の清盛はポニテだったよね)

撮影:細野和彦、演出:中島由貴。「絵はきれいだけど呼吸がまったりめ?」という若干の不安を覚えつつ。実況風に参ります。

……遮那王がテレポートした!! (ツッコミ無用)

弁慶との出会いに期待する前に鞍馬天狗との出会いと別れに期待したい気がしてきました。牛若たもとにすがり給えば♪ 八艘飛びも若干しょぼいCGで対応してくれるのかな……

「せんそうくよう」は漢字で字幕表示してくれるといいな、と思いました。もはや歴女しかターゲットにしていないのだろうか。
そして「赤衣の坊さんが二人」は見分け的にどうなのか(´・ω・`) もはや視力に問題のない若者しかターゲットにしていないのだろうか。

明雲さんは打ち解けてみると良い笑顔をみせる人のようですな。(こういうとこで俳優さんの持ち味が出る)
ところで何でしょうか、この西洋の教会音楽のようなコーラスは。政治的駆け引きセリフに音楽がかぶっちゃってよく聞こえないという事態が頻繁にありましたが、このドラマ。眠くなって正解? 
そしてあくまで海は見せない大輪田の泊。完成したあかつきには……ないな、多分。

弟? と思ったら、成親卿が説明してくれました。灯籠が美しい。清盛は「白河院の血筋だからタダ者じゃない」ってことはほとんど言及されませんね。

「いんごうせんげ」「いんのつかさ」も字幕があったほうがいいかも。もはや歴女(以下略)
滋子ちゃんは置き眉とアイラインが似合っておらず「わたくしのターン」という迫力を出してますが怖いです。盃でかすぎ(一応つっこんでおく)
だから他人の耳があるところで内緒話するな時忠。

背景美術がやたらリアルなのに脚本が「いったん場所を変えて話す」という普通のリアリティを端折るので、軍議の途中で家庭の問題・儀式の途中で家庭の問題、など(話題じたいは間違ってないのに)ツッコミしがいのあり過ぎる展開という回が多かったのさ、このドラマ。

ところで宗盛さんは近代の軍服を着ると似合う顔ではないかと思いました。藤田巌さんなど戦時中の俳優さん・戦後まもなくの東映ニューフェイスなど連想させるお顔立ちだと思います。
兎丸の「エイジング」もいい感じですな。

伊豆へくると「ぼーぼー・ぼっぼー」とキジバトが鳴いているのが親近感わきます。
改めて思ったけど北条親子、似てる! 目が!(笑)

「親父がただごとではない様子の親子の内緒話」という緊張感ただようべき場面に音楽がかぶさってしまうのは何故なのか。実は大したセリフを言っていないとでもいいたいのか。環境ビデオ的にまったりと眺めてもらうことを意図しているのか。音楽PV的なものを想定しているのか。オープニングのピアノ曲(by舘野泉)から引き続き、まったりと気だるく鑑賞する雰囲気を維持したい感じはわかるんだけども。そういうところも「女性向け」なのかなァ……

「そして事件は起こった」の切り替えはいい感じでしたな。「今日はちょっと違うぞ」と思わせました。伊豆の病人が都のナレーションって変なんだけどまぁいいや。

やっと「政治やってます」という場面が! そして強訴チームお久しぶり(*´∀`*) がんばってね。
やっと「院の御所と帝の内裏は別の建物」ということがはっきり表されたような気がする。
「ようしゅといえどもさんだいするはこーれーなり」を字幕なしで理解するのもややキツイですな。
「幼いとはいっても天皇陛下であらせられるのであるから、ご挨拶もうし上げるべきと存じます」(長)

「字幕あり推奨」? それとももはや数字を捨ててかかっている

そして明らかに清盛がいないほうが政治の話が分かりやすく、テンポがよく、面白い件(´・ω・`) 清盛と後白河院の「すごろく勝負」系情念あふれ過ぎセリフのやりとりがどんだけ話をややこしくしていたことか。

そしてその法王様もセリフを息継ぎしないで喋れない件……

あっ! 宗盛さまの軍装やっぱり素敵!! 棟梁っぽい!(言うな)
……ちょっと今まで使われていなかった音楽が使われていて、面白いです。鳴りすぎなのはそういうわけでいつものことだからまぁいいや。
清盛がすっかりお利口さんになって、目頭をおさえたい気分です。何度思い返しても彼がとつぜん頭がよくなった経緯は分からない。

ともかく清盛の人間性がやっと利いてきており、「清盛ならこのくらいのことは抜け抜けと言ってのける」「重盛には言えない」の対比がよろしかったです。
重盛は父ちゃんの頭越しに要らんこと言ったりなど微妙に悪役っぽいような、小物っぽいような感じを常にかもしておりましたが、やっとその持ち味がうまく生きたというのでしょう。(重盛本人的には美味い成り行きじゃないんだけど、ドラマの中で俳優の個性が生きたという意味)

前回を受けて、頼盛が自分と似たむずかしい立場の甥っ子をほぼ無表情ながら「分かる!」というように見ていたのが印象的でした。やはり西島隆弘さん上手いです。髭は似合ってないけど。

細川カメラはブレずにじっくりした接写が見やすく、かつ表情をよくとらえていました。照明も暗すぎなくて見やすかったです。(むしろ後白河夫妻の寝室シーンなど明るかったですね)

崇徳院を演じた井深新氏のインタビューによると、中島氏は(絵を自分の思い通りに割っていくよりは)役者の自発的な呼吸を待ってくれる演出家さんだそうで、
『平家納経』でその新院が平家一門+西行渾身の祈りを受けて「もう思い残すことはない」というように成仏なさった回が中島演出。あのお顔はたいへんきれいでした。合掌。

『保元の乱』で戦場の男たちを心配する女たちの顔立ちと表情をきれいにとらえたのも中島演出の回。常盤御前が登場する回にわりと当たってるような気がする……
あの時は、戦闘シーンに女性の場面がはさまるのがアクションに水をさしたけど「暴力(戦争)は憧れるべきものではない」という現代的な主張が感じられて、それもまたよかったです。

今回は経子ちゃんがきれいでした。中島演出は女性の感情を表現するとき、水の音(または雨の音)を使うことが多いですね。

成親卿のいろんな表情も上手かったし、面白かった。最後の怒りと屈辱の表情は非常によかった。西光がいちいち慌てるのも印象的。鹿ヶ谷御一行様いっちょあがり。
藤原コンビも楽しい。九条殿はこの先歴史の本で名前にお目にかかるとちょっと微笑ましい気分になるかもしれない。
ここへ来て文語調のセリフがあるのは、もはや一般向けであることを完全に捨ててますな。
そして九条殿のおっしゃるとおりで、後白河法王のめんどくささがよく分かりました。

どう考えても常にこのテンポであるべきだった。

【まとめ】

確かに「きれいでまったり」でしたが、はじめてふつうに面白いと思いました。

やっと、やっと政治の話ができた!意味不明な情念を語るセリフが無くて本当によかった。 なんで最初からこれができなかったのか(下調べ不足の代わりに余計なことばっか書いてたから)
次週も組紐屋登場など事件つづきで楽しみです。

男性同士の政治の話だけで非常にまとまりが良く、テンポも良かったのは、女性キャラクターが減ったせいも大きいかもしれません。いや「直接関係のないパート」に移ったのが北条さんとこ1回だけだったからか。いや、やっぱ清盛と後白河さんが離れたからだな。

ときどき「前半のセリフだけ(さっぱりしたものに録り直して)差し替えちゃどうだ」と思います。
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