【ストレート表現をゲイが見たとき。】

  24, 2015 13:33
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少し前に、爆笑問題がMCやってる『マネースクープ』というテレビ番組で、漫画家稼業の裏側と、ゲイビジネス最新情報という特集をやっていたので、それぞれ拝見しました。

漫画は……とにかく、コンスタントに制作できる人が必要です。確実に描くことができなければ、アシスタント会社に就職することさえできません。

もはや画力の高い人がゲーム業界にひっぱられていることは明らかで、漫画業界としては一攫千金を喧伝して、数うちゃ当たる方式で新人を集めたいわけですが、新人(の卵)の側からすると、たとえば美大や専門学校の同期が300人いたら、デビューできるのは1人です。

本腰を入れて取り組んでください。

ゲイビジネスのほうですが、専門雑誌の一例として、表紙に内藤ルネのイラストを掲げた『薔薇族』と、イケメン読者モデル写真を掲げた『Badi』が表示された間は静かにしていたスタジオ観覧席が……

『G-men』表紙のガチムチ漢イラスト(戎橋政造の仕事だと思います)が表示されたとたんに「いや、ちょっと何!?」と騒ぎ出したのでした。

面白がるというよりは、本当にドン引きした様子でした。

でも、立場を変えてみると同じことだろう、という話です。

たとえば巨乳すぎる「ふつうの」成人雑誌を見たら、ゲイのほうが「なんじゃこりゃ」と思うに違いないのです。

ここで重要なのは、女性が「ゲイは巨乳イラストの気持ちわるさを理解してくれるから、あたしの味方だ」と思い込んでしまうことですが、彼らから見れば、首の長すぎるBLイラストは妖怪のように見えることでしょう。

世のなか、食品の好みでも喧嘩が起こるものですが、性の好み・性の方向性は、もっと深い断絶をはさんで三すくみ・四すくみの状態で対峙しているのでしょう。

表現上の共通項は、客体愛と自己愛が混交していることかと思います。

肩幅と上腕三頭筋の量感を誇る(誇りたい)男性は、女性にも量感を求めるのでしょう。

逆に筋力の弱い女性は「こんな体で生まれてきてごめんなさい」と言いながら生きるよりは「細いほうが綺麗じゃない。小さいほうが可愛いじゃない」と価値観の逆転を狙います。

海外では日本製BLが男性にも人気らしいんですが、これは彼らの中に本当に金髪で細長い体をした人がいるからで、むしろ田亀流の表現よりも親近感があると思う人もあるのかもしれません。


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