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【映画『ハリー・ポッター 死の秘宝 Part1』】


トビーに助演妖精賞あげてください。

原作ともども、毎回ハッピーエンドというお約束を繰り返さずに、商業性が犠牲になりそうな危ういところまで踏み込んで、キャラクターを成長させていくシビアさは見習いたいところです。

いじめっ子一家もいなくなってしまうと寂しい冒頭から、おなじみキャラクターが勢ぞろいして「ハリーだらけ」になるファンサービス、CGであることが分かっていてもなお見ごたえのある逆走カーチェイス。

間然するところのない序盤は、制作側にとっても楽しい仕事だったろうと思います。

もはや、デスイーターの活躍も、ファンサービスの内でしょう。

ヴォルデモート卿と愉快な仲間たちは、ゆる~~いゴシックホラーなわけですが、世界中の善男善女が家族で鑑賞できる範囲を超えない心づかいが泣かせます。

中盤はアナログ班の腕の冴えの見せどころというのか、保護者を失った若者たちの不安な心理の表現が、暗い情景描写とあいまって、娯楽作品の域を超えていたと思います。

なにがうらやましいって、ロケ地に事欠かないことかもしれません。

ロン役のルパート・グリントは、もともと力量のある子役さんでしたが、よい顔をするようになりました。名脇役として成長してほしいです。

ポッター役のラドクリフは、逆に生っぽいところが良いわけで、天然というのか、主役らしさを備えていると思います。まったくもって最初に見出した人のお手柄でしょう。

もっとも、途中から原作のほうが俳優をイメージして書かれていたのかもしれません。作家冥利です

ロンが見た幻は、彼の心の中にあるものを反映しているわけで、登場人物たちが「性」を意識せずにはいられないお年頃に達したことを、よく忌憚なく表現したと思います。

観客からは賛否あったと思いますが、避けて通らなかったことは制作側の英断でしょう。


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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。