【映画『ハリー・ポッター 死の秘宝 Part1』】

  24, 2015 13:37
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トビーに助演妖精賞あげてください。

原作ともども、毎回ハッピーエンドというお約束を繰り返さずに、商業性が犠牲になりそうな危ういところまで踏み込んで、キャラクターを成長させていくシビアさは見習いたいところです。

いじめっ子一家もいなくなってしまうと寂しい冒頭から、おなじみキャラクターが勢ぞろいして「ハリーだらけ」になるファンサービス、CGであることが分かっていてもなお見ごたえのある逆走カーチェイス。

間然するところのない序盤は、制作側にとっても楽しい仕事だったろうと思います。

もはや、デスイーターの活躍も、ファンサービスの内でしょう。

ヴォルデモート卿と愉快な仲間たちは、ゆる~~いゴシックホラーなわけですが、世界中の善男善女が家族で鑑賞できる範囲を超えない心づかいが泣かせます。

中盤はアナログ班の腕の冴えの見せどころというのか、保護者を失った若者たちの不安な心理の表現が、暗い情景描写とあいまって、娯楽作品の域を超えていたと思います。

なにがうらやましいって、ロケ地に事欠かないことかもしれません。

ロン役のルパート・グリントは、もともと力量のある子役さんでしたが、よい顔をするようになりました。名脇役として成長してほしいです。

ポッター役のラドクリフは、逆に生っぽいところが良いわけで、天然というのか、主役らしさを備えていると思います。まったくもって最初に見出した人のお手柄でしょう。

もっとも、途中から原作のほうが俳優をイメージして書かれていたのかもしれません。作家冥利です

ロンが見た幻は、彼の心の中にあるものを反映しているわけで、登場人物たちが「性」を意識せずにはいられないお年頃に達したことを、よく忌憚なく表現したと思います。

観客からは賛否あったと思いますが、避けて通らなかったことは制作側の英断でしょう。


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