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【屋内では帽子を取りましょう。】


「ところで、古いパブには何故か二つ扉がある。昔の店内は、上流階級と労働階級の場所が分けられていて、入り口まで違った。バーテンダーは真ん中に立っていて、シルクハットの紳士が注文をしている反対側のカウンターでは、汗を拭きながら労働者が飲んでいたわけだ。」

(静岡新聞6月15日付夕刊、コラム欄『窓辺』より「英国パブ」篠崎靖男)

現実にはあり得ません。屋内で帽子を着用したままというのは、日本でいうと「靴を履いたまま畳に上がった」みたいなものです。

おそらく、上流側の扉を入ると、トップハットとインヴァネスを預かってくれるクロークが存在したことと思います。

コラム欄の筆者は音楽家であり、留学経験を活かしてこれを書いているので、とうぜん西洋式の帽子のマナーについても心得ているでしょう。

話を分かりやすくするために、トップハットを着用するような紳士と汗まみれの労働者という対比的イメージを採用したわけですが、個人的に帽子については一言したいと思っていたので、便乗させて頂くというものです。

日本人は帽子まで含めてトータルファッションなどと勘違いしており、リビングルームを模したスタジオセットの中でも帽子着用のままトーク番組を撮影しておりますが、たぶん外人さんから見ると奇妙なものだろうと思います。

先日は、さる芸人さんが海外ロケ中に、まさにパブで飲食する地元の人々から「帽子を取れ」と注意されておりました。

脱帽という言葉があるくらいで、話相手に敬意を表して帽子を取るのが礼儀です。

ジョニー・デップあたりが粋な帽子着用のままインタビューに応じていれば、単にそこが屋外であるか、追っかけ記者など歯牙にもかけていないことの暗示でしょう。



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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。