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【TPPと青少年条例。】


合衆国大統領に権限が認められ、TPPは妥結目前らしいです。

あれは(農協によると)アメリカ大企業の都合に合わせた秘密協定なんだそうで、蓋を開けてみたら洒落にならん、ということはあり得ます。

透明化させても、見ている目の前で決まってしまうなら同じことです。

もっとも、アメリカの大企業にとって、海賊盤はともかく、ファンアートやコスプレを目の仇にする利点は、あんまり無いだろうとは思います。

ファンアートの効用はディズニーでさえ認めていて、腕の立つ者を(ごく少数でしょうが)自社の職人として雇うこともあるようです。

“これからは素人からもキャラクター使用料を徴収することにする”という考え方もできるのですが、そもそもTPPは「関税を撤廃しよう」という話ですから、新たな障壁を設けようというのは「筋違い」と言ってやれば良いでしょう。

日本も、青田としての意義を認める以上、出版界全体の意向として「二次的著作者自身の手で描いたものなら可」と言い切ってしまうという手もないことはないだろうと思います。

強権に対して民衆が何を言っても、それ自体によっては逮捕されないというのが、本来の「表現の自由」です。

従来の著作権法を全廃しようというのではないのですから、個々の原作者には、従来通り著作者人格権として「意に反する改変には差し止めを要求できる」ことが留保されます。

どうしても「無理」と思う人は、従来通り、そう言えば良いです。

もともと二次創作の何割かは、複製権の侵害とも、翻案権の侵害とも言いにくいものです。

非親告罪になっても、警察・検察が証拠をそろえなければ起訴へ持ち込めないことは同じです。

ただし、青少年健全育成条例に抵触することによる別件逮捕の可能性がないではありません。

証拠を確認すると称して原稿をすべて押収されるといったことも、創作者には耐え難いことです。

これは自治体によりますが、事実上、いわゆる同人のほとんどが東京在住の若手でしょうから、東京都民の意識が鍵となります。

地方自治体の衰退いちじるしい一方で微増した東京都民の多くは、若年層でしょう。そのほとんどが、いわゆる同人とおなじく、漫画・アニメの共感者であるはずですが、ロリショタ趣味の共感者とは限りません。

やがて戦中派はもちろん、団塊の世代も数を減らします。相対的に、社会における若手の比率が高まります。

もはや、同人の敵は「じじばば」ではありません。分からず屋のお母さんではありません。トラウマは言い訳になりません。

同人の敵は、かつての同級生です。同じように保護者との葛藤を経験し、それを乗り越えてきた「リア充」です。もっとも手ごわい相手です。




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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。