【非専門家による混乱。】

  16, 2015 09:56
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やおい論というものは、最初から話がおかしい。

原因の一つは「なぜ若い娘さん達が『風と木の詩』のような漫画に夢中になるのですか?」と訊かれて……

「ああいう“やおい”という漫画は、男性中心社会を代理する母親がトラウマになった娘のものだからですよ」と答えたことでしょう。

プロ漫画家と、アマチュア二次創作者が、互いに混同を避けて呼び分けたものが、分析者によって混同されたのです。

歴史のどこかで、同人界の(権利問題をふくむ)本当の事情を知らない人によって用語の混同が起きたのを、学者たる者が批判なく継承したからです。

でもこれでは、嫁入りを避け、漫画を描く才能によって独立を果たした人の中にも、少女漫画だけ描く人がいることが説明できない。

また、未成年者が母親の協力のもとに同人活動していた可能性があるのに、説明できない。

なぜ、このような混乱が起こるのか。

トラウマ説を持ち出した人自身が、精神医学の専門家ではないからです。

本当は専門家ほど、人前で専門用語を使いません。素人さんに誤解されたり、真似されたりすることを避けたいからです。

また、患者個々の症例を、うかつに社会全体に適用することはしません。

やおい論者自身がチューボーだから、「私のような大人の顔をした子どもには、やおいが必要です」というわけです。

でも、同人誌即売会参加者の現実を捉えきれていない。

そのことに自分で気づかない。または、気づいていて、ごまかしている。

これは、少なくとも学者の態度として不適切です。また、学者になりたいゼミ生の態度としても不適切です。

西暦2000年頃のゼミ生(の一部)は、今では30代の助教か講師になっているはずですが、当時と同じ発想で「大学で性的創作物を読みましょう」というなら不適切です。

また、入学まもない教養生がBLを知っている・持っていることを前提にしているなら、事実上、高校生の内から読んでいたことを認めていることになります。

であれば、年齢制限の話には、断固反対しなければなりません。

日本の学者は、嘘または勘違いを前提に話をすすめてしまうことがある。理研の件は、他人事ではありません。

なお、もと理研の彼女は、二百回も実験に成功したのに、その記録を一回も取っていない時点で、自然科学者失格です。

もし彼女にやり直しの機会を与えるのであれば、大学へ入り直すことを許可し、受け入れた大学側は「実験の記録を取りましょう」という基礎の基礎を教える必要があるでしょう。

自称社会学者には「用語の定義を確認しましょう」と教え直す必要があったのかもしれません。


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