村上フィギュアを見誤った日本政府。

  07, 2015 10:59
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村上隆が制作した等身大フィギュアが「ン億円」というのも、すでに古い話題でしょうが……

その後の日本アニメの海外展開が今ひとつなら、その意味を日本の政府とメディアが見誤ったのです。

あれは日本のアニメが世界に認められたのではありません。

あれは本当のアニメファンから見ると、異様な作品です。不愉快と言ってもいいです。なぜなら、じつは何のアニメ作品をも表してはいません。

言うなれば、青い猫型ロボットと、赤い猫の地縛霊と、赤いリボンをつけた白猫を混ぜこぜにして「日本人って、こういう猫のマスコットがやたら好きだよね」と揶揄したのと同じことです。

そして、見せられたほうが「あるある~~」と笑っているのです。

つまり、ステレオタイプの抽象であり、風刺なのです。

世界のPTAご推薦の宮崎アニメの陰に、処女の乳房から母乳を、金髪少年から精液をぶちまけさせて喜んでいる二次創作同人文化というものがあって、日本政府はこれに気づかないふりをしている。でも世界はちゃんと知っている。

この日本という国の偽善性、乗り越えようのない欧米コンプレックス、救いようのない児童ポルノ趣味を、本国の芸術家が風刺したから、その自虐ジョークの肝の座りように西欧の美術ファンがスタンディングオベーションを送りながら「腹が痛いから勘弁してくれ!」と笑い転げているわけです。

というか、風刺した本人がそのことに気づいていない可能性があるから、外人が見ると余計に面白いのです。

そして、ここには必ず日本人への反感が潜んでいます。

そこへ政府が「クール、クール」と言い出してしまった。今さら手塚アニメを送り込んでしまった。アニメは金になると踏んだのです。

西欧社会はマナーを心得ていますから、「さすが日本人。仕事が丁寧ですね」くらいのリップサービスを言ってくれますが……

本音は「さすがエコノミックアニマル(爆)」です。

現代美術を「理解」する人々の知性は、一筋縄ではありません。


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