記事一覧

今さら電車男。

もはやネット的にはタブーな話題かもしれませんが、思い出したのでテレビドラマの感想として。

まず、テレビ番組は独身男性の意識で出来てます。

地元に残って親の畑や工場を継ぐ人は、中央へ進出しないからです。東京都でも周縁部の住宅街に住んでいるだけではテレビマンになれませんから、夢を抱いて赤坂方面へ進出してくるわけです。

だからどこかに「とめてくれるな、おっかさん」という肩で風きるような意識があって、任侠とか刑事ドラマに見られる男の野心・友情といった話が好きです。その彩りとして、女性にはグラマラスなサブキャラクターという役割を期待するわけです。

ここまではいいです。

入社試験という難関を突破したのだから、自分の好きなものを撮る資格があります。ここで電車男。

あれは良家のお嬢様と、もともと接点のないフィギュア系男子が恋をするという話だったはずですが、テレビドラマ化の際は奇妙にセクシーな女性が登場していました。

あれは、テレビマンからフィギュア系・引きこもり系男子に向けて「リア充の良さを教えてやるぜ」という揶揄だったのだろうと思います。

テレビマンは明らかに都心部の在住者であるのに対して、ネット住民は都会人とは限らないという要素もあったでしょう。

それが一般男性の支持を受けて更なるヒットに結びついた……わけではなく、何かおかしいと気づく人が増え、底が割れてしまって、人気が終息したんじゃなかったかと思います。

うかつに差別意識を表現したために、テレビマンが自分で人気コンテンツをつぶしてしまった例だったんじゃないかと思います。

主演俳優はいい役者さんで、我修院が「キボンヌ!」ってやっていたのも熱のこもった楽しい演技でしたし、ミーナちゃんの造形も良かったのですが……もったいないことをしたような気がします。


Related Entries

SEARCH

Profile & Caution

Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。