甲府のマグロと有名女優。

  11, 2015 11:35
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テレビ番組『秘密のケンミンshow』の話題。

甲府市は、マグロの消費量が全国第2位なんだそうです。

それを知らずに仕事で訪れた有名女優が「土地の人から山の幸で歓待してもらえるものと思い込んでいたのに、マグロ尽くしが提供されたのでガッカリした」ってコメントしたですね。

もちろん、土地の人々は最大限のおもてなしの心を表現したのです。

番組自体が「海の無い県でマグロが人気とはどーゆーこっちゃ」というテーマで成り立っているわけですし、誰かが大勢を代表して意見を述べなければなりません。タレントは期待される役割をきちんと果たしたわけです。

だから「彼女が悪い」って話ではありません。一般論として、差別意識に基づいて偏見が生まれる過程を見た、って話です。

「お世話になるのだから、失礼のないように下調べしてから訪ねよう」という意識がなくて……

「私は有名人だから、一般ピープルのほうで努力して、私の期待に応えてくれるはず」と思うのが差別意識。

有名人じゃなくて「都会人と地方人」という対置の構図でもいいです。

要するに相手に興味がないので、手を抜いているわけです。

敵がいない島国の中における、事実上の階級意識。

で、予備知識を仕入れることのないままに「山国だから山の幸」と短絡的に予想するのが、偏見。

いろいろなところで同じ構図が見られそうです。

『ケンミンショー』だから視聴者も笑って済ませるお約束ですが、これが異民族・他宗教・性の方向性が違う人どうしの話だったら、深刻な事態になることが予想されます。

これからは、出かける前に地図とにらめっこして、「よくよく見ると海が近いから、意外に海のものも人気かも」と、自分自身の先入観を疑ってかかるのが良いでしょう。


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