なぜBLはリアルじゃないのか。

  17, 2015 10:24
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日本のアニメにおける金髪の青年って、悪役だったのです。

ベルク・カッツェに代表されるトランス的人物も悪役でした。

日本人のストレート男性から見て違和感のある存在が、すなわち悪役だったのです。

主人公である日本人の少年少女たちは何をしていたかというと、物語中の国際政治システムがどうなってるのかも良く分からないままに、金髪の宇宙人の襲来から世界を救っていました。

これはもう明らかに、敗戦国の自尊心を慰めるものだったでしょう。

これが西欧でウケないのは当たり前です。

『宇宙戦艦ヤマト』におけるデスラーの造形などは、欧米人から見ると「ヤバすぎる」と感じられるものだろうと思います。

例のチョビ髭は、じつは本人は金髪ではなく、自身の出自に根深いコンプレックスがあったそうで、それを枢軸国が理想化してやって、友情を結んじゃって、どーーするのか。

まさか欧米人の側から「黄禍論を思い出すから不愉快だ」とは言いにくいので、「暴力的だから子どもに良くない」と、教育目的を口実にお断りしてくるわけです。

あるいは彼らの使う「暴力的」という言葉は、ファシズムを暗示しているのかもしれません。

ここで、ふと考え直してみると、日本女性(の一部)は、その金髪美男キャラクターたちを玩具にして、ついに女役にしてしまった。

紫色の髪をした人もいましたが、まァ同様に日本人離れのした王子様という存在です。それが女の手でいいように描かれる。

これを日本男性が見たときには、「プッ」と噴き出したくなるものだったのかもしれません。

「女どもよ、よくぞやった」というものだったのかもしれません。

いわゆるBLが、外人青年・金髪少年が女の玩具になっているものである限り、日本男性の許容範囲にあるのかもしれません。

では、昨今の腐女子バッシングは? 

少年漫画が女性的表現を取り入れるようになったのは1980年代後半から。これは端的には竹宮恵子『地球へ…』の1980年代初頭における少年誌連載がヒットしたことによるんじゃないかと思います。

そろそろ1970年代劇画に飽きていた当時の中学生が「きれいな顔した男ってカッコいい、俺もこういうの描きたい」と感じたのでしょう。

今ではそれが当たり前になり、現実の国際交流も増し、髪を染める日本人も増えたので、日本人の読者男性が白人的キャラクターに違和感を持たなくなり、「自分の大事な友人が女の玩具にされている」と感じるようになったからかもしれません。

なお、女性の少年漫画ファンで、二次創作を嫌う人というのは、なにも原作ファン男性にゴマをすっているわけではなく、二次創作者自身に反感を抱いており、「私の○○くんを貴女なんかに渡さないわ!」という気持ちなので、むしろ男性ファンよりも手ごわいです。

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