トラウマで性的マイノリティになった説。

  05, 2015 10:30
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これはよくある勘違いですが、不適切です。

「女で失敗したのがトラウマで、ホモになった」という考え方が不適切ならば、口うるさい母親がトラウマでノンセクシュアルになったという考え方も不適切なはずです。

だったら、催眠術をかけてトラウマを克服させれば性的マイノリティを治療することが可能だ、さっさとホモを全員逮捕して催眠術を受けさせろ、電気ショックでもいいぞという話になってしまうからです。

本物の性的マイノリティが「生まれつき」を主張するのは、仲間を守るためです。一種の政治です。人権運動の戦略といってもいいです。

これが分からない人は、性的マイノリティではありません。

ゲイタウンまで押しかけて、「私って母親のせいでノンセクシュアルになったんですけど~~」という人は、ゲイに向かって「あなたはなんでホモになったの~~?」と訊きたがっているわけです。

「男子校の先輩にいたずらされたから? それとも吊橋理論のせい?」ってね。頭の中がBLで一杯な人です。気をつけましょう。

【トラウマ型ノンセクシュアルの権利。】

本当に虐待によって性に関心がなくなった・恐怖感があるという人は、虐待がなければそのようにならなかったということですから、トラウマを克服することで豊かな性生活を取り戻すことが可能です。

交通事故によって歩けなくなった人がリハビリするのと同じです。

だから、このタイプの人権運動は「トラウマを克服するための心のリハビリに保険を適用して下さい」と訴えて行くことになります。

いっぽうで、生まれつきの性的マイノリティは、あくまで生まれつきであることを納得してもらい、性的行動の自由(同性と性交する権利)を認めてもらうということになります。

彼らは生まれながらにその権利を持っているのですが、たびたび侵害されるのです。

自分を「えらい」と勘違いしている人々によって、一方的に禁止されたり、「おかしくね?」と笑われたり、「元々ストレートだったのに吊橋理論でホモになったんでしょ?」と見当違いな質問をされたりするわけです。

自分の所属先を勘違いしないようにしましょう。ノンセクシュアルであることを口実に、ゲイに失礼な質問をしても良いのではありません。



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