ゲイは人権問題だと思われていない。

  06, 2015 10:25
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まだ日本では「いやらしい遊びが好きすぎて、女では満足できなくなったので、ホモになった連中だ」という先入観が残っているのだろうと思います。

ときおり「女よりも良い」という怪情報が囁かれる通りです。

だから「ゲイってポルノのことしか考えてないんですか~~?」という質問も飛び出すわけです。

彼らが人権集会を開いている以上、ポルノ以外のことも考えているのは明白なのに、質問者自身が「ゲイ=いやらしい遊び」と考えているわけですね。

わざわざ人権集会に出席した質問者自身が「こいつらは女に飽きて男に走った連中よ。女性に対して失礼だわ」という偏見にとらわれているので、自分もわざと失礼なことを言って、ゲイどもから一本とってやりたいという気持ちが働くのかもしれません。

【歴史的定型の利用。】

BLがそのような偏見を広めたというよりは、もともとそのような偏見があって、BLがそれを利用して物語を成り立たせたのです。

情報源は歴史・古典文学です。

妻帯しているストレート男性である武将、および妻帯を禁じられたストレート男性である僧侶が、少年を女性の代役として利用したという事実の報告、およびその脚色です。

さらに明治時代には、学生身分でその真似をする様子が、文学作品を通じて報告されました。

これらは少年虐待であり、確かにストレート男性にとっての「遊び」です。でも、ゲイタウンはその集まったところではありません。

【避難所の侵害。】

新宿二丁目は、まだ生きる権利をじゅうぶんに認められていない人々の避難所です。

生まれながらに同性志向なのに、同性と愛をはぐくむ権利を認められず、ありのままに生きようとしてイジメられる人々の「シェルター」です。

ストレート社会の無理解によって、心身ともに虐待された人々が、一時的に安息できる「アジール」です。

そこへ健常者が押しかけて、「どんな虐待を受けたんですかーー? そのとき気持ち良かったですかーー?」と、見当違いなことを訊いちゃうわけです。

あるいは、差別されている少数民族が集まって住んでいる「ゲットー」の一種です。

そこへ多数民族が押しかけて、「こいつら変なもの食ってる! やばくね? やばくね?」って、はしゃぐわけです。

こういうふうにイメージすると、人権問題であることが理解されて来るかと思います。


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