同人による同人差別。

  15, 2015 10:20
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「名古屋の奴らってテレビ放映が遅れてるから話題がずれてて笑えるーー」

自分の作品を購入してくださったお客様について、言って良いことではありませんね。

二次創作を先に読んで、後から原作を購読・視聴し、展開のちがいに驚いた人々は、きちんと原作を購読・視聴したということです。

二次創作を読み捨てポルノ雑誌とは思っていなかった証拠です。あくまで原作愛が基本です。

原作を無視し、読み捨て同人誌を制作して鼻高々になっていた自分のほうが人倫にもとることに気づきましょう。

自虐とは、差別の内面化です。「どうせ同人なんてみんな同じじゃん」という自虐の好きな人は、じつは自他を比較して小さな優越感をいだくことが好きです。

【差別が生まれるところ。】

差別が生まれるところは、大差のない人々が同じ「パイ」を奪い合うところです。

なんだかんだいって、特殊な趣味を持った読者は人数が限られていますから、即売会は壮絶な読者争奪戦が起こるところです。

だから、いわゆるカップリングや、一次と二次、少年趣味と中年趣味、参加年数、出身地など、小さな差異を見出しては「あんたなんかどうせ何々じゃん!」というレッテルの貼り合い・言葉の暴力が発生しやすいところです。

とくに面白いオリジナル創作をひっさげてプロデビューしちゃう人は、二次創作者から客を奪う可能性があるので、二次側からは一般読者へ向かって……

「あんな奴、どうせ同人時代とおなじものを描いてるだけじゃん(だまされちゃダメよ)!」とか、「市販BLをありがたがる奴なんて素人よ!」という罵声が飛んでくるわけです。

本音はもちろん「あたしの薄い本を買いに来なさいよ!」ってことです。もともと自分も市販品を読んで、即売会まで流れてきたのに。

盆暮れも働かなければならない人、病気療養中の人、身体障碍者への配慮はまったくありません。即売会に参加できる幸運に恵まれた自分を「えらい」と勘違いしています。

【反面教師にしましょう。】

同世代の同性が集まる即売会というところは、居心地が良いために、もともと集団への依存性が強い人を、ファナティックな感じにしてしまうことがあります。

読み書きが得意なくらいですから、火炎瓶を手に街頭へ繰り出すタイプではないのですが、言論上の暴徒というふうになりがちで、いわゆる「炎上」に参加したがる人もあります。

だからといって、国家権力による弾圧が加えられるべきではありません。

でも、目にあまる言動がくり返されるようであれば、やっぱり規制という話が出やすくなります。

最低投票率による絶対安定与党という政治状況を現出させるこの国は、どのような法律も一瞬で通します。

だから若い人は、あれな感じの先輩を見かけたら、即売会の危険性をよく認識して、自戒してください。

2000年以降は、インターネットで非営利に作品を発表する人が増え、鑑賞者もワールドワイドということになって、競争が緩和されたので、あまりピンと来ない話かもしれません。

でも、今でも「あの頃」を思い出してエキサイトしてしまう先輩は、時々います。

【いやな先輩は消えていきます。】

じつは即売会の中でも本当に売れている人は、めったなことを言いません。

憧れの大手として注目されているぶん、批判も受けやすいことを知っているので、言動に注意するからです。

これからの若い人は、いやなことを言う先輩がいたら「ああ、いっぱいいっぱいなんだな」と思ってやって下さい。次回には見かけなくなっていることでしょう。

なお、逆に、栄えある現役中年が「いつまでやってるんですか?」と言われた時は、「国会と同じで後がつかえてるんで、早くブースを空けてください」って意味なので、踏ん張りどころです。

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