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女性のクレームを肩代わりさせられるゲイ。


「俺たち肉食、女の子だい好き」という男性向けファッション雑誌のキャッチコピーに対して、女性が「ゲイだって肉食でしょ」というツッコミを入れていたことがあります。

もう5年くらい前の話だと思います。まだ日本でLGBTという言葉さえ一般的ではなかった頃でした。

その後、レディ・ガガ人気やドラマ『Glee』人気の高まりがあったり、同性婚法案通過のニュースが入ってきたりして、LGBTという存在の認知が急速に広まったと思います。

東日本大震災の際に、トランス(異性装者)への配慮が求められたのも、重要な動きだったと思います。

ただし実際問題として、一冊の雑誌の中に、ストレート男性が女性にモテるための「イケメン」系ファッションと、ゲイ男性がご同輩にモテるための「イカニモ」系ファッションが両方紹介されることは無いだろうと思われます。

ゲイ男性の中にも「イカニモ」系が苦手で、ストレート的イケメンファッションを追求する方もいらっしゃるかと存じますが、この人たちは自分の購読している雑誌が本来ストレート向けであることをわきまえているはずで、いちいち「俺のことが書いてない。差別だ」ってクレームしないんじゃないかな、と思います。

5年前でもゲイ雑誌はいくつか市販されており、ファッション情報が物足りなければ、そちらの編集部へ要望を出せばよいだけのことです。

だから、なにも女性の口から「ひとつの雑誌の中で、ゲイのことも忘れないであげて下さいね」という必要もないんじゃないかと思われます。とすると、問題は別のところにあります。

【肩代わり。】

女性が「あら、ゲイもいるでしょ」と言いたがる時は、じつはストレート男性に対して「女性に失礼よ」と言いたい気持ちが潜んでいるということです。

ストレート男性の性欲を強調し、肉食獣と呼ぶなら、女性は餌食ですから、冒頭のキャッチコピーは、そもそも女性蔑視的です。

これに対して女性が「男性が狙われることだってあるんだから、そんなに女性に対して威張るもんじゃないわ」と釘を刺すことがあるわけです。

でも、ゲイはこれに慌てます。彼らはストレートを襲おうと思っていないからです。

にもかかわらず、強い嫌悪感を抱いたストレート男性側が、ゲイに対して「やられる前にやれ」とばかりに凶暴なヘイトクライムに走る恐れを高めるからです。

というわけで、まずは出版各社は女性蔑視的なキャッチコピーをお控えください。

【文部科学省通達。】

なお、文部科学省からの通達によって、教育現場においては性同一性障碍を「性別違和」、LGBT全体を「トランス・セクシュアル」と呼ぶことになったんだそうです。

性同一性障碍者は「自分は障碍者なのか?」と悩んでいたので、朗報だと思います。

LGBTのほうは……越えちゃいましたか。

彼ら自身としては、何も「越えて」いないはずですが。

あくまで異性愛を「正常の範囲」としたうえで、そこから逸脱した連中という意味ではないことを祈ります。

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Misha

Author:Misha
スマホ時代にさからう評論系長文ブログ。冷静に通読できる大人の読者様を想定しています。

「若い人」に直接呼びかける文章は、18歳以上のヤングアダルト対象です。高校生は受験を最優先してください。

書く人は、新旧とりまぜて映画とアニメを見ながら文芸書に取りくんでみたり、昔の漫画を思い出したり、お国の先行きを心配したりしております。

記事中の色つき文字は、映画中の台詞・挿入歌からの引用です。あらすじは、あまり申しませんので、楽しみに御覧ください。取り上げる作品は、暴力・エロスなど特殊な要素を含んでいることもあります。

ときおり、耽美・BL・同人・LGBTに言及します。いずれの分野からも、偏見と差別と自虐がなくなるといいと思っております。

「二次創作の責任を二十四年組に押しつけるな」「実在同性愛者に甘えるな」が基調です。

全体として、二十四年組ファンが社会学者に物申すという珍しい構図。一部勘違い同人を叱責することによって全体を守るという意図もあり、ときにかなり辛口です。

記事は時々予告なく手直し・削除・分割しております。保存は個人的閲覧の範囲で、お早めに御随意に。転載・改変利用は固くお断り申し上げます。

解題


Casketとは、玉手箱。

でも検索すると棺桶がならびます。来世まで持っていきたい好きな作品の記録帳とご理解ください。