ゲイバーをつぶすのは、あなたの恋心かもしれません。

  29, 2015 10:30
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三島由紀夫が、行きつけの店の様子を自分の小説中に登場する店のモデルとして無断利用したとき、店長が激怒したという話があります。

見物客が増えれば、喧嘩などのトラブルが起きやすくなり、警察の介入が起きて、本来のお客さんが店を避けるようになり、閉店につながる恐れがあるからです。

女性がゲイバーから興奮して実況レポート(連続ツイートなど)すれば、私も行ってみようと思う女性を増やし、それを追ってナンパ目当てのストレート男性も押しかけるという事態が生じやすくなります。

当然、本来のお客様が店を避けるようになりますから、そこはゲイバーではなくなります。

新宿二丁目をストレートが乗っ取ってしまえば、彼らは行き場をなくします。

【女性の立場。】

とくにレズビアンが危機感を持つのは当然です。現実問題として、女性だけで別の街を開拓する、次々に新たなお店をオープンさせるということは難しいからです。

おなじ女性として、彼女たちの社会的立場の厳しさを理解できるのであれば、自分のゲイ遊びを控えましょう。少なくとも、口を慎みましょう。具体的には、ツイートを慎みましょう。

自分が遊んでいる様子を、他人に見てもらう必要はありません。あなたはテレビタレントではありません。

「レズなんか私と関係ないじゃん」と言えば不適切なのは分かりますね?

レズビアンがストレート女性に対してクレーム文書を発したのは2009年ですから、その後改善された部分もあれば、悪化した部分もあるでしょう。

できるだけ改善に協力してあげましょう。この場合、協力するとは何かを派手に宣伝することではなく「そっとしておいてあげる」ことです。

【マジョリティの甘え。】

ふつうは「宣伝すれば宣伝するほど、お店が繁盛するからいいじゃん。協力してやってるのよ」と思うものです。でも、それはストレート同士の甘えです。

すでに「ゲイは男心も女心も理解できるから、ストレートの人生相談に利用できる」と教える観光ガイドブックも発行されています。

一見すると楽しそうに書いてあるでしょうが、発想そのものが差別的です。

ゲイは、妙な期待にお目々キラキラさせたストレートに辟易していると思います。

【やおいの自戒。】

この「無断利用して、乗っ取る」というのは、コミックマーケットにおいて「やおい」がやったことと同じです。

そこはもともと(直訳すれば漫画市場である通り)オリジナル漫画同人誌を出品するところだったのに、いつのまにかアニパロ小説を個人出品する人のほうが威張るようになってしまったのです。

「やおい」を出品した経験のある人は、同じ手法で他の会場を乗っ取ってしまうことのないように、気をつけましょう。



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