MISHA'S CASKET

-・別 201611 1/2

1962年11月、内田吐夢『宮本武蔵 般若坂の決斗』東映京都

勝ち方にも、いろいろある。製作:大川博 脚本:内田吐夢・鈴木尚之 撮影・坪井誠 美術:鈴木孝俊 音楽:小杉太一郎 助監督:山内鉄也吉川英治不朽の名作、完璧の映画化第二弾(予告篇より) いつ見ても「画が大きい」と感じられるのが内田流。もはや日本の原風景の貴重な記録というべき美しい自然と、品格と情緒の共存する吐夢話法をじっくり堪能いたしましょう。そうです。例によって、男のドラマになるまでが長いのです。...

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1963年3月、黒澤明『天国と地獄』東宝・黒澤プロダクション

商売ってことは百も承知だ!脚本:小国英雄・菊島隆三・久坂栄次郎・黒澤明(エド・マクベイン作「キングの身代金」より)撮影:中井朝一・斉藤孝雄 美術:村木与四郎 照明:森弘充 音楽:佐藤勝 監督助手:森谷司郎石山健二郎が出てると聞いて。見た目が印象的すぎて刑事には向かないような気もしつつ、「ボウスン」って二つ名がお似合いです。坊さんじゃないです。煙草が男の小道具として、すこぶる効果的だった頃。菊千代は...

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1963年7月、井上梅次『暗黒街最大の決斗』東映東京

川の水だって流れていく。世の中だって変わっていくんだ。脚本:井上梅次 撮影:星島一郎 照明:銀屋謙蔵 美術:藤田博 音楽:鏑木創 助監督:加島昭大東映が勝負する、ギャングスター総出演。(東映は予告篇も面白いのです)洋酒と煙草とカフスボタンが男を飾っていた時代。残侠vs.洋行帰り。兄弟仁義のフォーカード。日本の「家」制度を一つのテーマに、タイトルからは想像もつかないほど情緒深い一本です。必見。なお、ノ...

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1963年8月、内田吐夢『宮本武蔵 二刀流開眼』東映京都

名家の子というのは、自尊心が強うて、ひがみやすい。製作:大川博 原作:吉川英治 脚本:鈴木尚之・内田吐夢 撮影:吉田貞次 照明:和多田弘 美術:鈴木孝俊 音楽:小松太一郎 助監督:山下耕作 衣装:三上剛 擬斗:足立伶二郎ベテラン監督に全幅の信頼を置いて、ゆったり観ましょう吐夢映画。登場人物が多く、それぞれの事情をかかえて武蔵を追っかけてる(または待ちうけてる)わけですが、出し入れがうまく、流れがき...

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1965年5月、熊井啓『日本列島』日活

こうした世界中のスパイ組織が入り乱れ、対立し、絡み合って、政治そのものにまでなって来ているのが日本の現実です。企画:大塚和 原作:吉原公一郎(三一書房版『小説日本列島』より) 脚本:熊井啓 撮影:姫田真佐久 音楽:伊福部昭 美術:千葉和彦 録音:沼倉範夫 照明:岩木保夫 編集:丹治睦夫 助監督:三浦朗宇野重吉以下、民芸な人々による「異色の社会ドキュメンタリー・サスペンスドラマ」。(公開当時のプレス...

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1965年9月、岡本喜八『血と砂』東宝&三船プロ

うまく行くと思ってなきゃ、戦争なんかできねェよ。製作:田中友幸 脚本:佐治乾・岡本喜八(伊藤桂一「悲しき戦記」より) 撮影:西垣六郎 美術:阿久根巌 録音:西川善男 照明:西川鶴三 音楽:佐藤勝 監督助手:山本迪夫 協力:日本管楽器株式会社昭和四十年度芸術祭参加作品。古今無双・空前絶後の戦場リアル娯楽ミュージカルお色気コメディ戦争諷刺アクション映画。もうどこからどう突っ込んで、どう表現したらいいや...

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1965年9月、内田吐夢『宮本武蔵 巌流島の決斗』東映京都

勝つ身であれば、なんで鞘を投げ捨てる。製作:大川博 原作:吉川英治 脚本:鈴木尚之・内田吐夢 撮影:吉田貞次 照明:中山治雄 美術:鈴木孝俊 音楽:小杉太一郎 助監督:鎌田房夫 擬斗:足立伶二郎白砂青松。赤い陣羽織。細川家の九曜の幔幕。漆塗りの陣笠。櫓の響き。日本的決闘の美学。最晩年にこれを撮れた内田監督は幸せだったと思います。昭和36年から、一年一作。吉川文学の最高峰、完全映画化。その第五作、最終...

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1968年2月、熊井啓『黒部の太陽』三船プロ・石原プロ

この映画は 敗戦の焼あとから 国土を復興し 文明をきずいてゆく 日本人たちの 勇気の記録である製作:三船プロダクション三船敏郎 石原プロモーション石原裕次郎 協力:関西電力株式会社 株式会社間組 鹿島建設株式会社 株式会社熊谷組 佐藤工業株式会社 大成建設株式会社(黒四建設工区順) 株式会社小松製作所 ブルドーザー工事株式会社 日本国土開発株式会社 朝日ヘリコプター株式会社 愛知県豊川市企画:中井...

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当方の同人・BL論は、ご自分で判断する材料を提供するものです。

当方の同人・BL論の目的は、プロ創作家の名誉回復。新宿二丁目の被害軽減。パロディ同人活動関係者が自分からヒャッハーしすぎて自分の足元を掘り崩してしまうことの防止。以上、3点です。頭ごなしに「何々と言うな」「どこどこへ行くな」とは申しません。かえって「ムッ」として、わざとやりたくなったりしますよね?そうではなくて、ご自分で判断して頂くことが目的です。他人を変えることはできません。が、判断の材料を提供...

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怒る必要はないが、嘘と偏見を防ぐ必要はある。

失礼なクレームに対しては、声を荒げる必要はありませんが、虚偽の証言によって一般社会に偏見が広まることを防ぐ必要はあります。この場合、正しい証拠を挙げて参りましょう。たとえば「1983年頃の『花とゆめ』なんて、どうせみんな『やおい』じゃん」という暴言に対しても、怒る必要はありません。「美内すずえは違います。和田慎二も違います。柴田昌弘も違います。酒井美羽も違います。野間美由紀も違います。山口美由紀も違い...

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二次創作同人誌がだんだん売れなくなるわけ。

もし、あなたが「アニパロ同人誌」というものを生まれて初めて買うとしたら、何を基準に選びますか?いわゆる「ジャンル」が何種類もあって、そのいずれもが同じように流行しており、二次創作の内容としては似たりよったりだとしたら? もともと自分の好きなアニメですね? 知ってるキャラクターが出てくるものですね? 別に、それ自体は悪いことではありません。例えば「ものまね歌合戦」を視聴する際に、もともと知らない歌手...

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同人活動は非行ではありません。

読んでくださる皆様のために、コツコツと原稿を仕上げることです。印刷所への入稿期限を守ることです。コミケ準備委員会に協力し、自治体・鉄道会社・警察との約束を守ることです。わざと悪い言葉を使うことではありません。プロの悪口を言うことでもありません。仲間を差別することでもありません。他の「クラスタ」を笑いものにすることでもありません。書いた人自身がいちばん興奮してしまわなくてよいのです。人生の早いうちか...

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男同士の相合傘は。

寂しいものだが、俺たちみたいなヤクザ者に女がついて来てくれないのはしかたがないから、寂しい者どうしで仲良くやろうぜ。生きてる甲斐もないから、このまま親分の弔い合戦にでも行くか……ってのは、ストレート男性の感覚なのです。男同士は切ないってのはストレート男性の感覚なのです。ここ重要なのです。もし同性志向の男性が、絶対数の少ない同性志向男性の中から一生の相手を見つけるという奇跡に近い僥倖を得たら、頭の中が...

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1932年6月、小津安二郎『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』

大きくなったら、なんになる?原作:ゼェームス槙 脚色:伏見晃 美術監督:河野鷹児? 潤色:燻屋鯨兵衛 撮影・編集:茂原英朗 タイトル:藤岡秀三郎「けれど」シリーズ最終話。ですが、とりあえずレンタル店にあった中でいちばん古そうなところから。アールデコなクレジットのフォントは、やや読みにくいです(汗)モノクロ無声。2003年に小津生誕100周年で出されたDVDのようです。保存は良いようで、画は驚くほどきれい...

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1965年9月、須川栄三『けものみち』東宝

しばらく、ぼくの道具になってみる気はありませんか。製作:藤本真澄・金子正且 原作:松本清張(新潮社刊)脚本:白坂依志夫・須川栄三 撮影:福沢康道 照明:石井長四郎 美術:村木与四郎 音楽:武満徹 録音:伴利也 監督助手:西村潔 編集:黒岩義民 池部さんが出てるので。49歳、チョイ悪な色男ぶり全開。表情の美しさを堪能できます。煙草が男優に絶妙の間を与えていた時代。タイトルから予想される通りの官能要素を...

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1968年3月、小沢茂弘『博奕打ち 殴り込み』東映京都

今夜を縁に、くたばったら骨を拾い合う仲になろうぜ。脚本:笠原和夫 撮影:赤塚滋 照明:増田悦章 美術:井川徳道 音楽:津島利章 助監督:本田達男名作中の名作。じつは『総長賭博』は博打を打ってなくて、ギャング路線を焼き直した暴力映画なんですけれども(三島のせいで)名前だけ売れちゃったというところがあって、『博奕打ち 殴り込み』というタイトルと内容が完全に一致している気持ちよさでは、こちらが格段に上。...

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1970年12月、鶴田浩二『傷だらけの人生』

好いた惚れたは、もともと「こころ」が決めるもの。作詞:藤田まさと 作曲・編曲:吉田正1971年の映画のほうではなく、楽曲による記事です。任侠映画への言及を含みます。この曲は、よく聞くと「ズンタッタ」のワルツのリズムになっており、考えようによっては、本来の曲調は明るいのです。つまり世相が西洋かぶれの三拍子に乗って浮かれ騒いでいる陰で、昔気質な男が自分流の替え歌を口ずさんでいる。そういうイメージ。自嘲する...

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2006年9月、マヌエル・ウエルガ『サルバドールの朝』

原題:SALVADOR PUIG ANTICH 撮影:ダビ・オメデス 音楽:ルイス・リャック第59回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品第11回トゥールーズ&ミディ=ピレネー・スペイン映画祭観客賞受賞第21回ゴヤ賞11部門ノミネート第53回オンダス賞映画部門受賞1973年、スペイン。フランコ将軍独裁政権末期。残酷な処刑が行われていたようです。アラン・ドゥロン主演作品に登場したフランスの小型ギロチンが文化的に見える。おぞましい刑...

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1945年9月、黒澤明『虎の尾を踏む男達』東宝

行く末こそ、大事じゃ。製作:伊藤基彦 脚本:黒澤明 撮影:伊藤武夫 美術:久保一雄 録音:長谷部慶治 照明:平岡岩治 編集:後藤敏男 音楽:服部正 合唱:ヴォーカルフォア合唱団旅の衣は鈴懸の。旅の衣は鈴懸の。黒澤流和風ミュージカル。ブラボーな一本。黒澤映画はいつも音楽の使い方がうまいんですが、これを観ると『おしどり歌合戦』みたいのもやりたかったのかなと思われることです。露けき袖を絞るのは、すんごい...

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1948年10月、伊藤大輔『王将』大映

死んだらあかん、死んだらあかん。企画:奥田久司 原作:北條秀司 脚本:伊藤大輔(「映画芸術」版) 将棋指導:八段升田幸三 撮影:石本秀雄 録音:海原幸夫 音楽:西悟郎 美術:角井平吉 照明:湯川太四郎 編集:宮田味津三「大映京都が全機能を挙げて秋のシーズンに贈る北條秀司(ひでじ)原作『王将』は、名匠伊藤大輔が満々の野心とともに放つ必見の名篇。キャメラはベテラン石本秀雄。本年度映画界の王座を狙う感激...

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1979年3月、中村登『日蓮』永田雅一プロダクション・松竹配給

黙りません。わたくしが言うのではない。お釈迦様がお言いやるのです。製作:永田雅一 企画:宮本丈靖 原作:川口松太郎(講談社刊) 撮影:竹村博 美術:芳野尹孝・横山豊 音楽:芥川也寸志・東京交響楽団 録音:田中俊夫 照明:飯島博 編集:池田禅 脚本:中村登日蓮聖人第七百遠忌記念。面白いです。びっくり。『王将』で「南無妙法蓮華経」の連呼が印象的だったので、錦之介の演技力に全幅の信頼を置いて。中村錦之助...

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SNSで言葉の爆弾を投げて歩く人にならないように、自分で注意しましょう。

自分の容姿や異性の交際相手がいないことにコンプレックス(正確にいうと劣等感)を持ってしまい、「社会に復讐してやる」という気持ちを育ててしまう人は、アキバ犯の同類です。だから事件を起こしてもいいのではありません。絶対に真似しないように、自分で注意しましょう。母親のトラウマは、存在しません。黒バス犯というのは「自分が二次創作BL同人として成功したかった」と言ったわけですから、「みんなが俺の二次創作BL...

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暴力BL小説を書いていた人が、「ツイッター廃人」と呼ばれるわけ。

まず、ツイッター廃人というのは、自虐・謙遜として言うことであって、他人から言われることではないです。または「2ちゃんねる」の利用者が、ツイッターの流行に対抗意識をもって、2ちゃんねるの中において陰口として言うことであって、個人のアカウントに向かって直接言うことではないです。それが他人から言われたのであれば、そもそも言われた本人が、そうとう他人に迷惑をかけていたのです。ただちに深く反省しましょう。べ...

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男性恐怖症と吊橋理論を混同する自称ノンセクの真実。

本来、男性にとって最も恐ろしい試練とは、ほかの男性によって女役を強制されることです。それに較べりゃ壊れた吊橋を渡ったり、バンジージャンプするほうが、なんぼかマシです。(よね?)しかるに、1970年代に流行した女流美少年漫画では、先輩たちから「かわいい顔してる」といわれる新入生が2人も登場し、2人して先輩たちから追いかけられたり、それぞれに呼び出されてピンチな目に遭ったりして、そこから逃げ出す。で、2人...

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自称「ノンセク」の「アニパロ」同人というのは、矛盾しているのです。

まず、ノンセクとBLは別です。自分自身が誰とも性交したくないことと、男同士の性交に興味があることは、イコールではありません。それがイコールなのは、同人誌即売会の中だけです。それは同人流のジョークにすぎません。パロディ同人が使う言葉を真に受けてはいけません。会場の外で「ノンセク」同士の連帯を呼びかければ、かならず「エロ」という言葉を見るのも聞くのもいやだ・BLも読めないという人々が集まってきます。男...

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あんたから同人の後輩たちへ言ってやってくれ。

1970年前後に生まれて、1980年代にアニパロ同人やっていた、またはアニパロ同人作品のファンでコミケに通っていたという人は、1990年代に成人すると同時に新宿二丁目に迷惑をかけた世代に当たります。自分自身ではなくても同世代の誰かがやったということです。今ごろになって自分がそれを真似することが適切かどうか、まず考えましょう。現代のゲイバー経営者およびゲイリブ運動の責任者は、自分とおなじ40代である可能性が高いで...

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1965年1月、石井輝男『顔役』東映東京

どうせ二人はこの世では、友呼ぶ千鳥と同じこと。企画:俊藤浩滋・吉田達 脚本:笠原和夫・深作欣二・石井輝男 撮影:星島一郎 録音:元持秀雄 美術:中村修一郎 音楽:八木正生 編集:田中修 助監督:小山幹夫東映東京がお送りする東西対決現代劇(1965年当時)は、全面的に西が悪。粋なジャズが流れる空撮タイトルバック上に並ぶスタッフも男優も女優もオールスターで、オープニングからホクホクします。コンバーチブルに...

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1972年7月、山下耕作『博奕打ち外伝』東映京都

今度ばっかりは、きっちり片ァつけな、しょうがないな。企画:俊藤浩滋・橋本慶一 原案:島村喬 脚本:野上龍雄 撮影:古谷伸 照明:増田悦章 録音:中山茂二 美術:富田治郎 音楽:木下忠司 編集:堀池幸三 助監督:俵坂昭康 渡世一代、侠道一筋。絶品にして必見。名にし負う仁侠映画の決定版。鶴田さん出演作はレンタル店における品揃えがいいほうじゃないんですが、これは観られて良かったです。ツタヤさんありがとう...

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1977年8月、市川崑『獄門島』東宝

闇がすべてを包んでいて、ぼくたちの位置からは和尚さんの提灯の灯だけしか見えなかった。製作:市川崑・田中收 原作:横溝正史(角川文庫版) 脚本:久里子亭 撮影:長谷川清 美術:村木忍 録音:矢野口文雄 照明:佐藤幸次郎 音楽:田辺信一 監督助手:岡田文亮 編集:池田美千子・長田千鶴子 錦絵製作:竹内邦夫エヴァみたいな(逆)オープニングに並ぶ名前は美女だらけ。たぶん監督は坂口良子が好き。草笛光子がちゃ...

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自慰できないからゲイと連帯できるわけではありません。

世の中「過激BLが大好きだけど、自慰できないから、ノンセクだから、ゲイと連帯できる」と訳の分からないことを言い出す人もいるので困るわけでございますが、ゲイは女性が何をできようができまいが関係ないのです。そもそも自分を自慰できないと決めている時点で頭が固いわけでございまして、極端な例を挙げれば、世の中には事故・病気によって局部を切除した人・半身不随という人もいるわけです。彼(女)らが、わずかなマウス...

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