MISHA'S CASKET

Archive

201507 1/2

【女権とBLとマジョリティ意識。】

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田山花袋の小説に、地方在住の素人女性が東京在住の男性作家へファンレターをよこして、「私も作家になって上京したいので先生のお力添えを賜りたく」ってなことが書いてあるという場面があります。女性が作家になって経済的に独立できれば、姑さんにいじめられなくて済むし、きつい農作業しなくて良いし、いやらしい親戚のおじさんのお酒の相手もしなくて良いし……といったことは、やっぱりあるわけです。だから作家になって独立し...

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【フランスの論理、日本の論理。】

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『ベルサイユのばら』がフランスで実写映画化されたとき(1980年代)、オスカル・フランソワの父親は、原作ではわりと素敵な男性として描かれているのですが、横暴でいやな男に変更され、母親は出産の際になくなってしまったことに変更されました。八番目に男児が生まれる望みが断たれたからこそ、七番目の女児を男児として育てるということでなければ、理屈が通らないから。また、女児を男児として育てることを一人決めする男は、...

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【本当に爆弾が落ちてきたとき。】

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軍隊が到着するよりも前に頼りになるのは、地元の消防団です。また、救出や復興の助けになるのは、植木屋や大工です。パワーショベルやチェーンソー、それらをあつかう資格を有しているからです。さらに、炊き出しのお役に立つのは、大量のカレーや豚汁を製作したことのある人のはずです。300人に食わせるためには、米が何キロと、水が何リットル必要か? 即答できなければ、お役には立てません。また、地上部隊が立ち往生したと...

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【フェミニズムは民族国家を超えるのです。】

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吉本隆明『私の「戦争論」』に、和歌山カレー事件への言及があって、あれは女が男に毒を盛ったというのが本当なら、女権拡張の行き着いたその先で、フェミニズムを超えているというのです。でも、良人に一服盛るという毒婦は昔からいたのです。ラ・ヴォワザンを引き合いに出すまでもないように、女性は腕力がないので、一服盛るという手段を使うのです。余談ですが、竹宮恵子『風と木の詩』のようなBL系作品で(オフェンシヴな登...

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【一部BL女子は言葉足らずか言いすぎなのです。】

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「少女が受身の少年に感情移入するのは、性的冒険を味わってみたいが、妊娠するのが怖いからだろう」なんていう愚かしい分析があったわけです。なぜ愚かしいかというと、もともと団鬼六のような官能作品においては、何をしても妊娠しないように描かれているからです。若い女性が性的創作物を購読して、耳年増ぶりを発揮したいのであれば「ふつうの」官能作品を、ふつうの書店で入手するだけで充分です。学校の制服を着用した未成年...

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【噂に流されたやおい。】

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「やおい」という言葉が隠蔽しようとしていたのは、BLであることではなく、二次創作であることです。つまり権利問題です。これは誰かに暴露してもらう必要のない話です。論理的必然です。「プロであれば、BLを書いても、そんなことは言わない」ということから逆算すれば分かることです。その程度のことも考えてみることができず、「竹宮恵子はやおいなんだって!」と言ってしまう人は、つまり噂に流されやすい人です。かんたん...

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【女性の立場はまだまだ弱いのです。】

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ゲイには専用のSNSがあります。ロンドン五輪の際にはアクセスが殺到して落ちたそうです。また、ゲイにはPC修理の専門家もいます。PCの中にストレートの修理士を愕然とさせる映像が含まれている(こともある)ので、仲間に頼みたいわけです。テレビでやってました。女性も専用のSNSを持てると良いのかもしれません。でも、おそらくサーバー管理やサイバーアタック対処の専門技術を有する人が、男性よりも少ないです。PC...

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【若いBL女子の強気はご愛嬌です。】

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若い人が、BLは女性の武器であるとか、腐女子は恥ずかしいことではないとか叫ぶのは、ご愛嬌です。でも、その強気に至るまでの間には、ずいぶんとゲイにご迷惑もかけてきたし、ずるいことばかりしてきたという過去を知る中年が、いまだにトラウマ説を振りまわして「お母さんのせいだ」というのでは、お話になりません。まるで植民地化を美化するために自衛説を振りかざすことと似ています。ハルノート以前に「そもそも日本が植民...

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【同じ話を3回しろ。by 島田紳助】

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もちろんテレビで言っていたのです。正確には「同じ話を3人にしろ」。3人同時じゃありません。時間差です。同じ話を、別の機会に、別の人を相手に繰り返している内に、話す人自身の中で、言いたいことと表現が整理されてきて、短い格言のようなものになったところで、心の引き出しにしまわれ、自分自身の心の財産になるというのです。彼は確かに頭の回転の良い人で、言うことが面白かったのです。「テレビ出すぎ」と思った時代も...

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【シュワちゃんも移民です。】

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近代国家としてのアメリカ本来の国民を、イギリスから移住してきた「WASP」だとすると、スタローンもシュワルツェネッガーも、後から参加した移民です。アメリカンドリームとは、裏から見れば、身寄りのない貧しい人々に娯楽産業をまかせておいて、上流人士は金を出すという階級社会です。ディズニーはそこを突きました。彼はアメリカ上流人士のヨーロッパコンプレックスをくすぐったのです。『白雪姫』の構図が舞台劇(オペラ...

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【清盛の教訓。】

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3年ほど前に「武士の世! 武士の世!」と大騒ぎする大河ドラマがあったわけです。すてきな視聴率が連日のように伝えられました。太平洋戦争を日本の敗戦に導いたのは、武士です。指揮官の全員ではありませんけれども、士族出身だったのです。この国は、新憲法が施行されるまで、士族と平民に区別のある階級社会だったのです。彼らが戦犯として処刑される日、日本の平民は大挙して巣鴨へ押し寄せ、彼らの身柄を取り戻したわけでは...

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【やおいのフェミニズム性。】

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社会科の教員は、理科の質問をされることを想定していないので、答えを用意していないだろうと思います。自分の中で問題点を認識していないと、答えることができないのです。「なぜ少女漫画家になりたい人が、小説ばかり書いてるんですか? 絵の練習をしなくてよいのですか?」と訊かれたときに、ポカーーンとしてしまうコミケ同人もいるわけです。もし、フェミニズムの先生が「やおいは私たちのものです!」と叫んだら、「著作権...

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【フェミニズムの両義性。】

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「やおいは男性中心社会を否定しているのか、肯定しているのか」などという、二項対立的議論が起きたこともあるらしいです。まことに愚かしいです。もし男性が「女性は男性と同等なので、国防も消防も電気工事もアスファルト敷設も寸断された道路の修復も海峡横断架橋も機雷撤去も、自分たちだけでやってください。いつでも女性だけの独立国家を立てていいんですよ。僕らは承認します」と言ってきたら、じつは女性は困ってしまいま...

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【著作権法を厳密に適用すればするほど。】

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二次創作を立件することは難しくなります。原作への依拠性を証明する証拠をそろえることが難しいからです。たとえ非親告罪になっても、検察官が証拠をそろえなければならないことは同じです。【そもそも裁判とは。】じつは被告を守るためのものです。「悪いに決まってる」と思い込んだ一般市民による私刑のほうが、エスカレートしやすいからです。その前に第三者が割って入って「万人が納得できる証拠を見せてください」というのが...

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【やおい論は八方ふさがり。】

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「やおい」という言葉を真に受けて、今でも同人は「下手ですw」と笑いながら自己申告しなければならないものだと思い込んでいる人もいます。読者に失礼であることが分からないのですが、昔の同人がみんな厨二病だったわけではありません。本当に隠さなければならなかったことは、本当に下手なことではありません。かなり上手い人もいたからこそ、プロデビューがあり得たのです。1980年代後半には高河ゆんがデビューしていたのに、...

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【2007年 ORANGELOVE】

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監督:ALAN BADOYEV出演者:ALEKSEI CHADOV, OLGA MAKEYEVA, ALEKSEY VERTINSKY公式サイト:http://badoev.com/カンヌに彗星のごとく現れた、若冠26歳(1981年生まれ)の新鋭ウクライナ人監督……! ということだったようです。もともと音楽ビデオから始めた人による、初の長編映画。なるほど音楽の選曲と使い方(映像とのコラボ具合)が、たいへん魅力的です。デジタル時代らしいというか、SNS時代らしいというか、贅沢な場面設...

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【ロシア語文化圏、日本語文化圏。】

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ロシアン・コンテンポラリーは、和音の美しさと哀愁を帯びた旋律に民族色が感じられるところが魅力です。でも、じつは作曲家も歌手もロシア民族ではなく、グルジア人だったり、そのPVの監督がウクライナ人だったりします。今なおロシアで愛される戦間期のコンチネンタル・タンゴも、その作曲家はラトヴィアの人だったり、ポーランドの人だったりします。イディッシュの名曲も、「ロシアの心の歌」になったりしています。鉄のカー...

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【トラウマなんて言葉を使うもんじゃありません。】

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まともに勉強した人なら、そんな言葉は使いません。今どきジョークにしかなりません。一般向けの教養書や漫画を読んで、精神医学や心理学を分かった気分になるのは危険です。人間は自分を型にはめて「私って~~、○○な人じゃないですか~~」と言っていたほうが楽なので、自己暗示にかかりやすいのです。でも、若い人が真似をすると困るのです。トラウマは他人を傷つける口実にはなりません。アダルトチルドレンは、自分自身を虐待...

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【黒バス犯はトラウマ説を超えた。】

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黒バス犯の意見陳述は、「さんざ迷惑をかけた挙句に、母親がトラウマであると主張すれば許されると考える」という、1980~90年代式やおい論を、きれいにトレースしたものです。そうかといって罰を逃れたわけではないので、彼または彼の裁判によって、トラウマ説は超えられちゃったと言ってよろしいでしょう。つまり、もはやトラウマ説は通用しません。まだ主張する人は、ついていけない人です。では「自分でトラウマを克服した!」...

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【本当に小さな子どもであれば。】

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誰か大人によって衣食住を保障されている一方で、行動範囲と人脈がせまく、経験値が低い。だから最も大きな影響を与えているのは保護者だと考えられるので、問題行動が見られれば、「日ごろの様子を保護者に訊いてみよう」ってなるわけです。でも、小学校へ入ったぐらいから、人間関係も広がり、親に内緒の約束なども始まるものです。多くの人の身に覚えがあるでしょう。保護者が厳しくても、それを振りきって遊びに行ってしまう子...

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【それはお母さんのせいではないかもしれません。】

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医者の不養生、紺屋の白袴という言葉があるくらいで、専門技術を身につけ、他人のために一生懸命働いている人は、自分のことが後回しになるものです。にもかかわらず、あなたが「っていうか~~私の場合は~~」と自分の話ばかりしたがるのであれば、それが他の人にとって面白くないのかもしれません。どこかで聞きかじった時代遅れな知識を「私みたいな人って~~母親のトラウマじゃな~~い?」と、ひけらかしたがることが、他の...

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【トラウマやアダルトチルドレンをブログのネタにすると。】

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その話題をやめたらブログを続ける意味がなくなるので、「私はトラウマ」とか「私はアダルトチルドレン」とか書き続けることになります。リストカットを自慢していた女子高生が、卒業したら本当に命を断ってしまったという話があるそうです。卒業してしまえば「リスカの得意な女子高生」という自分のセールスポイントを失ってしまうことを恐れたのだろうということでした。トラウマやADに悩む人ほど、それ以外の話題を心がけると...

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【二次的BL妄想がやめられないとき試してみること。】

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世の中いろいろな悩みがあって、「二次創作BL妄想をやめたい」という人もいます。あれは要するに、脳の中で「連想」という反応が起きているので、それを断つには、別の刺激を与えてやるのが良いです。スポーツなどは、ぼんやりしているとボールが当たったり、水中に落ちたりと危険なので、妄想しちゃいられません。簿記・表計算ソフトなどの業務も、数字ひとつ間違えると、後で自分が徹夜することになります。家畜・ペットなどの...

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【二人目が生まれて育児休暇を取ると。】

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上の子が保育園から放り出されるそうです。もちろん保育園の人が悪いわけではなく、制度がそうなってるのです。生まれたばかりの赤ちゃんと、回復しきらない母体では、上の子を公園やプールへ連れて行ってやることもできませんから、上の子はテレビ漬け・ゲーム漬けになりやすいものです。集団保育・異年齢交流によって逞しい子を育てましょうとか言っといて、このざまです。「親が自分でみればいいでしょ」という発想が、数十年前...

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【日本のアニメは顔が変わる。】

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少なくともちょっと前まで、日本のテレビアニメは、場面ごとに作画担当者が変わるので、登場人物の顔がころころ変わったのです。わりと耐えがたいです。同じ髪の色・同じ服装なので、かろうじて見分けることはできるわけですが、これを「だいたい同じ」という自己暗示をかけながら眺めている子ども達から、「作風の違いを見分ける」という美術のセンスが育つわけはないです。「誰が描いても、髪形などの基本情報が同じであれば、そ...

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【二次創作に誘われて。】

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なぜ「やってみるわ」と答えましたか?原稿用紙を見ると頭が痛くなるからですか? オートバイで走ってるほうが楽しいからですか?それとも「アニメを見るのは時間の無駄。私には医者になる夢がある」と思ったからですか?そうではなく、「自分にもできそうだ」とか、「面白そうだ」と思ったはずです。そして、読者様から「すごい」と誉められ、自分の得意なことがお金になるのが嬉しくてたまらなかったはずです。それを「好きでこ...

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【TPPと青少年条例。】

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合衆国大統領に権限が認められ、TPPは妥結目前らしいです。あれは(農協によると)アメリカ大企業の都合に合わせた秘密協定なんだそうで、蓋を開けてみたら洒落にならん、ということはあり得ます。透明化させても、見ている目の前で決まってしまうなら同じことです。もっとも、アメリカの大企業にとって、海賊盤はともかく、ファンアートやコスプレを目の仇にする利点は、あんまり無いだろうとは思います。ファンアートの効用は...

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【やおい論は非当事者によるものです。】

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「やおい」の本質は、BLであることではなく、二次創作であることです。プロ作品として発表されたものなら、絵が雑でも、性描写を含んでいても、自分から「山もない」とは言わないことから逆算すれば簡単に分かることです。これを他人が弁護するのであれば、「明治時代に男だけで決めた著作権法なんか、女は守らなくてもいいんですよ!」というラディカリズムだけが有効です。もし「普通は女性も法律を守ったほうがいいですけど、...

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【異性の真似をしてはいけない。】

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女性が嫁に行きたがらず、男性化しようとしている。このことに男性(の少なくとも一部)が恐慌をきたしたのが、やおい論というものの混乱した、もう一つの原因だったろうと思われます。男の真似をして小説を書いたり、漫画を描いたりした挙句に、男の性まで真似したがるとは、女性に生まれたことを受け入れられず、自分を男性だと思い込んでいる哀れな精神病者に違いないってな言いぶりがなされました。これを逆手に取るつもりで「...

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【好きだった漫画を悪しざまに言うタイプ。】

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今でいうボーイズラブ表現の含まれる漫画を、市販された雑誌上で読んで夢中になり、他の人から「そういうの“やおい”っていうんだよ」と間違った知識を与えられ、さらに「興味があるなら同人誌即売会へ行ってみない?」と誘われ……そこでまた「自分でも書いてみない?」と誘われて、勉学をおろそかにした結果、人生が変わってしまった。だから自分の現状は「白泉社のせいだ」という恨みを抱いている。また、同人界にも恨みを抱いてい...

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