Archive2017年11月 1/3

シリーズCは、コンプレックスのC。

まことに申し上げにくいことながら、二次創作同人活動というものを短絡的に理解してしまう人というのは、他の場面でも発想が自己中心的で、ものごとの理解が表面的ということがあるようです。で、言っていいこと悪いことの区別ができないので、せっかく遊びに行った場所で煙たがられてしまう。広い東京じぶんでせまくするのです。とくに、二次創作の中でもBLと称する特殊な表現に関わった女性は、男女関係について特有の勘違いを...

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コミケの現状を嘆いたら、イナゴが来た。

はばかりながら、当方の同人・BL論は、すべて炎上鎮火を目的としたものです。もともと、複数の誰かの「何々なんて言われたくない」という現状を嘆く声に応えて「昔はもっと自由だったんです」と、つぶやいたものです。すると「でも私の同人誌はよく売れていたよ!?」と過去自慢したい中年女性がメンションして来たので、迷惑させられたものです。こちらは「昔は本当にグループ活動だったから合同誌にいろいろな作品が載っていたし...

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表現の自由とは?

端的には、戦争を批判する自由です。なぜなら、占領軍総司令部にとって最優先事項は日本の再軍国化を防ぐことだったからです。だから自分に不利な証言をしなくていいという黙秘の権利は「黙ってると痛い目みるぞ」と言われない権利。すなわち戦時中の治安維持法による共産主義・反戦運動の弾圧を念頭に置いたものです。だから学生運動の闘士は徹底的に黙秘だったのです。(映画の感想です)で、戦争することに決めちゃうのは、つね...

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ゲイからのクレームは、もともと復讐です。

フェミニストの一部が、わざわざゲイバーまで押しかけて「オカマ文化というのは女性のステレオタイプを利用しているから良くない。女性差別を助長する。女性に対して失礼である」と抗議した時代があったらしいです。それも、一人で飲んでるゲイをつかまえて説教するというので、ゲリラ戦法です。それに対抗して、ゲイ側から「きみたちの好きなBLだって『ホモになる』というステレオタイプを利用してるじゃないか? それをお話だ...

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1953年8月、溝口健二『祇園囃子』大映京都

お座敷出てこそサービス営業やけど、外へ出たらレディやわ。原作:川口松太郎 脚本:依田義賢 撮影:宮川一夫 録音:大谷巌 音楽:斉藤一郎 美術:小池一義 照明:岡本健一 編集:宮田味津三 筝曲:萩原正吟 和楽:望月太明吉そうだ、京都行こう。アプレゲール・ビルドゥングス舞妓ロマン。保存がよかったようで画面たいへんきれいです。『祇園の姉妹』と同じ構図もあるようです。1953年なので海外向けPRの要素もあった...

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『荒野の素浪人』NET、三船プロ

第5話:『獄門 関所破り』 やると決めたこたぁ、やる。監督:土居道芳 脚本:安藤日出男 音楽:菊池俊輔 撮影:斉藤孝雄 美術:石田良之 録音:藤繩正一 照明:佐藤幸郎 編集:阿良木佳弘男の旅は二人旅。今日も峠から始まる社会派時代劇。今日も巻き込まれるオッサンと兄さんとタヌキ。どうしてもタイトルを『峠の素浪人』だと思ってしまっている件……。マフラー侍の得物がブラッシュアップされたようです。(初登場時は...

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2011年7月、三池崇史『忍たま乱太郎』

夢はでかくなけりゃ、つまらないだろ?原作:尼子騒兵衛 脚本:浦沢義雄 音楽:池頼広 撮影:北信康 照明:渡部嘉 録音:中村淳 美術:林田裕至 編集:山下健治 眼鏡プロデュース・デザイン:ヤマシタリョウ 衣装デザイン:松本智惠子 衣装:松田孝 ヘアメイクディレクション:冨沢ノボル 無常迅速。日本映画の底力を見よ。美しい国、美しい美術、美しい忍術。なんだか分からないけどすごいです~~。思いがけず超一級...

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1972年5月、熊井啓『忍ぶ川』東宝・俳優座

女には女の意地ってものがあるんだ。原作:三浦哲郎(新潮文庫版) 脚本:長谷部慶次・熊井啓 撮影:黒田清巳 美術:木村威夫 録音:太田六敏 照明:岡本健一 音楽:松村禎三水と雪を湛えた美しい国。なんという名だ、と尋ねし人あり。東宝創立40周年記念作品。東宝・俳優座提携作品。原作発表から12年。ギリギリでロケハンできた時代。あえてモノクロ、通常サイズ。出征も空襲もなくなった国で、青春の悩みを悩みぬくことが...

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1967年8月、山本薩夫『座頭市牢破り』大映京都・勝プロ

血で穢しては、大地が可哀想だ。製作:永田雅一 原作:子母沢寛 脚本:中島丈博・松本孝二・猿若清方 撮影:宮川一夫 音楽:池野成 録音:林土太郎 照明:中岡源権 美術:西岡善信男の旅は一人旅。山本薩夫の座頭市。……山本薩夫の座頭市!? あまり予備知識を入れずに借りに出るもんですから、時々嬉しい驚きもございます。勝プロダクション第一回作品。およしなさいよ無駄なこと♪と低い美声を響かせつつ、『白い巨塔』の翌...

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1966年3月、山本薩夫『氷点』大映東京

いまでも決して良いことだとは思っておりません。原作:三浦綾子 脚本:水木洋子 撮影:中川芳久 録音:須田武雄 照明;渡辺長治 美術:間野重雄 音楽:池野成 編集:中静達治 協賛:北海道旭川市映画は大映。ピアノメーカーは未詳。ファンタジー・インプロンプトゥお好きですよね薩夫さん。1966年現在、北海道。朝日新聞懸賞当選小説の映画化。あえてモノクロ。ワイドスコープ。樹氷、雪原、吹雪と、原作者の居住地の風景...

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1962年6月、森一生『新悪名』大映京都

何年ぶりの復員です?脚本:依田義賢 撮影:今井ひろし 照明:岡本健一 美術:西岡善信 音楽:斉藤一郎田宮二郎のキラキラした魅力が今さら惜しまれますが……。これ、スタジオの中ですよね? 善信のしわざですよね? まさかの俯瞰構図。溝口を支えた松竹もすごかったが、大映もカネの使い方を知っていたと思います。皮肉になってしまうところが悲しい。残ってほしかった映画会社でした。作中の対立の構図も面白いことになって...

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男と女が愛し合うのは自然なことです。

男と男が愛し合うのも自然なことです。女と女が愛し合うのも自然なことです。肉体とは違う性別自認を主張するのも自然なことです。そういう人は、そういうふうに生まれついたのだから、その人にとっては自然なことです。いっぽう、異性を愛するように生まれついた人が、異性を愛するのは自然なことです。みんな自然で、みんないいのだから、差別する必要はありません。以上。...

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あえて申しますが、どの業界にも同性愛者は存在します。

だからこそ「どの人がそうなんですか!?」と詮索しないのが礼儀です。職種によって偏りがある可能性はありますが、総人口に占める割合からいって、人間1000人もいれば必ず何人かは……と考えるのが、むしろ現代の常識であり、国民の良識です。同業のお仲間としては、密告・暴露しないのが仁義です。他人が無理に言わせてはいけません。ご本人がカミングアウトしていたとしても、個人的な事情を詮索するべきではありません。もはや1980...

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国内には同性愛者の数だけ、その母親も存在します。

彼女たちの願いは「うちの息子に関係ない女が付きまとうこと」ではありません。息子たちが誰からも邪魔されず、からかわれたりせず、お互いを尊重することのできる、彼本来の性的指向に合致したお相手を見つけて、末長く幸せに暮らすことです。女の子(レズビアン)の親御さんも同様です。もはや保護者自身が差別意識をふりかざして、わが子を実家から追い出すという時代ではなくなりました。すでに国内においても、LGBTの子を...

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ゲイが女性に求めるのは、女性の品格です。

男性化した女性というのは、男性ではないです。あくまで男みたいに気が強くなって、けんかっ早くなった女性なので、男言葉で拳を振りあげて、女性としての要求を叫ぶのです。「俺にも酒を呑ませろーー! 若い男をこっちにまわせーー!」ってね。だから本人だけ「暴力的なホモセクシュアル」というつもりになってしまっていることがあって、ゲイコミュニティと連帯できると思い込んじゃうこともあります。が、これが実際のゲイコミ...

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ゲイが女性に期待する役柄。

小遣い握らせてくれて、これで遊んでいらっしゃいといって送り出してくれる。学校で、一般的な職場で、政治の場で、ストレート男性軍に対して、からめ手から、やんわりと取りなしてくれる。「あの子たちの気持ちも察してやってくださいな」って。しつけの悪い娘が彼らを困らせていたら、ビシッと叱ってくれる。耳を引っ張って、うちへ連れて帰ってくれる。「私からよく言っておきます」といって責任を持ってくれる。ようするに母性...

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クレームしたゲイと、クレームされた同人は、同世代です。

じつは、1990年代に「やおいには困る」という苦情文書を投じたのは、当時の若者です。もともと日本では宗教的タブー意識が低かったので、わざわざ人権運動しなくても、一般社会と共存して来たのです。だから年長の同性愛者はあまり「声を挙げる」ということに積極的ではありませんでした。けれども1980年代に、エイズを怖れる一般社会によって迫害が起きる恐れがあったので、世界的にゲイリブ運動が強化されたのです。だから1990年...

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BLは、男性出版人に手綱を執られている。

男性の中には「女の喜ぶものを探してきて見せてやれば俺のかせぎになる」と考える人もあるわけです。ただし、彼らも自分が「これなら分かる」と思うものしか取りあつかわない。小松左京が言ったように「ロマンティーカーの美童趣味なら俺にも分かる」と思って、歴史上に名高い美少年の特集や、女性に人気のある映画の特集や、それらに着想した女流創作を掲載するわけです。けれども「じつは俺たち映画界・出版界にもその道のオッサ...

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日本のサブカルの責任は、おとなにあります。

日本の若者文化は、日本国内で較べても、伝統芸能・伝統工芸の様式美に較べたら、ガチャガチャして見えます。でも、それは本当に発展途上なせいだから、結果を急がないでやってください。マンガもアニメも戦前から存在しますが、現在の主流は『鉄腕アトム』に発したと考えれば今年で66年め、『海のトリトン』に発したと考えれば今年で45年めです。能楽は室町時代に発して変化を重ね、現代の形に定まったのは江戸時代。300年かけて...

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警察力のリソースは、ロビー団体が切るカードです。

「我々に対して警察力を投入すると、貴重な警察力のリソースを、本来それが必要な部分に投入することができなくなって、もっと重大な犯罪を助長することになります」というのは、ロビー団体が直接に政治家に向かって切るカード(切り札)です。交渉術の一つであって、あえて聞こえの悪い言い方をすれば、脅しです。けれども、一般社会に向かって言えば、一般人は「じゃあ我々のボランティアで政府を助けよう」って言い出すだけです...

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若く見られたい女。

「どおしてホモって言っちゃいけないの~~?」と、ゲイに向かって質問する人というのは女性です。自分が呼ばれることは想定していない。ものすごく厄介なのは、女性のばあい、世間知らずぶりっ子することによって、若く見てもらえるという計算をしてしまうことです。わざと「どおして人をコロしてはいけないの~~? どおしてホモって言っちゃいけないの~~? わたし、まだ少女だから分かんな~~い」っていうのです。本当に言...

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同人の場合、著作権法がなくなったらどうなるか?

20歳以上に達して、少年としての情状酌量が得られなくなり、成人として自己責任を負うことになった者。これが「私は同人やっていたから、同人だけ特別に著作権を無視してもいいじゃん」という考え方をするのが、おおきな集団に頼ることの一例です。この問題は、あくまで「そんなに悪いことではないので、国家的に(警察力を投入して)取り締まらずに、著作権者に一任するという従来の方針を維持して頂きたい」という、低姿勢でお願...

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「法律がなくなったら、どうなるか?」と考えてみるといいです。

「なぜ人をコロしてはいけないの?」とは、中二病的言説の典型例の一つですが、自分もコロされていいですか?「人をコロしてはいけない」という法律がなくなれば、誰かがあなたをコロしてもいいことになります。なぜ「自分だけは大丈夫」と思い込んでいるのですか?お父さんと、お母さんが、守ってくれると信じてるからですね。中二病とは、なぜ中二病というかというと、まだ保護者の監護下にあるという安心に浸っていられる年齢だ...

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「狂ってるならいいじゃん」と言っちゃう人もいますが。

「他人に向かって『お前は狂ってる』と言ってやるのは、免責できるということだから、良いことじゃん」という意味のようです。なるほど「時計が狂ってる」といえば、電池を交換したり修理したりすればいいわけで、狂っていた間の時計に従って約束に遅れた人は、少なくとも悪気があって遅れたのではないわけです。「喉の調子が狂ってる」といえば、のど飴でもなめて調子を整えてから唄えばいいわけです。映画に出てくるクーデター青...

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同人さんは、あなたのママではありません。

絵師さんだか字書きさんだかに対して「私はそのカップリングが好きではない」って、わざわざ自己主張して来る人がいるんだそうです。カップリング論争ってのは昔からあったんですけども。他人を説得しなくても、自分で好きなように書いていいんですよ。書けないと思っても、特定の同人さんに粘着する必要はありません。自分の好きなキャラクターまたはカップリングを探して、旅に出ましょう。具体的にいうと、他のサークルさんを訪...

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すべての同人は平等です。他人を笑いものにする人は早く帰りましょう。

同人誌即売会に出展するサークルのほとんどは、昔は本当に同人会(複数の会員によるグループ活動)でした。その会報だから同人誌。俳句などの同人会と同じです。本来、コミケに出展する人々というのは「漫画同人」なのです。最近はゲーム同人、音楽同人も多いですね。で、古い時代の同人誌というのは、複数の会員(=同人)の作品をまとめた合同誌でした。オリジナル漫画専門誌が本来の形ですが、一冊の中にオリジナルもパロディも...

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時代劇と、時代もの。

時代劇は「劇」ですから、舞台の上かカメラの前で演じられるお芝居のことですね。「劇をしよう」と言えば、自分たちで演技をしようという意味です。いっぽう、小説・漫画は登場人物が「昔の人の劇をしている」という意識ではなく、その時代に生きている当事者として描かれている。だから理屈としては、こっちは時代劇ではなく、現代の読者にとっての「時代もの」です。だから、もし漫画家などが「今回は時代劇にしてみました」と言...

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女性が美しい日本を称賛するとき気をつけるべきこと。

女性が紳士的かつ体力旺盛な若者に憧れるのは当然ですが、軍国調を称賛するとき気をつけるべきことは、自分は守られる側だと決め込んでいる可能性です。現代では、戦前とちがって、女性も自衛隊の訓練を受けることができます。災害救助の現場を考えてみると、女性隊員もいたほうがいいですよね。これからの時代を考えると、外国語ができる隊員も大勢いたほうがいいので「私は高学歴だから現場に出る必要はない」ということもないで...

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美しい日本と、武士の世。

時代劇映画を拝見するたびに思うんですけれども「刃渡り90センチ、重さ約1キロの凶器を携行した集団が市内を自由に移動中」だったんですよ。……怖いっすよ!そりゃもう「そういう連中とすれ違う時は目を合わすな。ひそひそ話もするな。できれば道を変えろ。店舗の前で騒いでると寄って来るから、静かに出入りしろ」とかいうふうになりますわ。また、武士どうしも「できるだけ上司・同僚の機嫌を損ねないように」という方針になるで...

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もしも漫画家が江戸時代にタイムスリップしたら。

蔦重が出版を引き受けてくれたことだろうと思います。そして、あっという間に工房が成立したことでしょう。人物・背景・仕上げの分業体制。(今と同じじゃん)浮世絵師たちは、コマ割り・フキダシの発想を知らなかっただけですから、現代人の原稿を一読すれば、たちどころにコツをつかみ、再生産を始めたに違いありません。金属の職人にペン先を見せれば量産体制を整えたでしょうし、スクリーントーンも似たようなものを発明した可...

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